今や誰もが当たり前に持っているスマホ、今でこそハズレみたいなデバイスも少なく全てのスマホにある程度のクオリティが保たれていますが、黎明期は多種多様なモデルが登場し業界を賑わせていました。
iPhoneの登場から数えてまだ13年ほどしか一般的なスマホの歴史はないのですが、その短い間に登場した5つの最悪なデバイスを5つ紹介したいと思います。
買った人が後悔する5つのデバイス
これから紹介させていただく5つのデバイスには日本で発売されていないものもあるのですが、アメリカの有名国際情勢情報誌であるTHE NATIONAL INTERESTが「史上最悪のスマホ」と言い切るレベルのもので、新発売で購入した人の中にはすぐさま後悔した人も少なくないそうです。
まだ10数年しかないスマホの歴史の中で、有名情報誌が史上最悪とまで評したスマホとは一体どのようなデバイスだったのでしょうか？
Samsung Galaxy Note 7
誰もが最悪のスマホとしてまず真っ先に思い浮かべるのは、発売された各地域で爆発事件や発火事件などを引き起こしたSamsungのGalaxy Note 7であり、今もSAMSUNG製スマホを揶揄する時に爆弾と言われる原因となりました。。
事件当時、SAMSUNGは設計ミスやバッテリーの欠陥を認めず顧客の使用方法を批判したり陰謀説まで発表していましたが、結果としてはバッテリーの構造上の欠陥、省スペースを追求しすぎてバッテリーの物理的な膨張や熱源問題を想定できなかった設計ミスを後になって認めました。
BlackBerry Storm
BlackBerryと言えば物理的なーQWERTY配列キーボード搭載で有名ですが、BlackBerry Stormはこの物理キーボードを配したスマホだったのですが、ファンの期待を大きく裏切り販売された100万台のうちそのほとんどが返品されてしまったとの事。
というのも、BlackBerry Stormは画面感度が当時の他の機種より圧倒的に悪く、バッテリー搭載量も貧弱で、搭載しているOSも古く最新機種とは言い難い仕上がりで、なぜかWi-Fiすらサポートしていない始末だったそうです。
Apple iPhone 5C
歴代iPhoneの中で唯一の失敗作とまで言われる事の多いiPhone 5C、廉価版的な立ち位置としてリリースされてた割には同時発売のフラグシップ機iPhone 5Sと1万円くらいしか価格が変わらず、日本ではまともに売れたのかも怪しいデバイスです。
ポリカーボネートを採用する試み自体は良かったのですが、性能が1世代前のiPhone 5にすら届いておらず、iPhone 5Sの新機能として紹介されたTouch IDも搭載していないとあって、60,800円〜でiPhone 5C買うより71,800円〜でiPhone 5Sを買うのがお得に見えたほどです。
Amazon Fire Phone
今も世界中で人気のタブレットシリーズFireで確かな感触を得たAmazonは、Fireをベースにした新しい独自OSのスマホFire Phoneをリリースしてスマホ業界のシェアを奪い去るつもりでした。
しかし開発の主導権を握っていたジェフ・べゾスCEOは、開発チームに信じられない無茶な注文（当時の技術力では実現できないもの）を強いたり、スマホ市場はハイエンドモデルでないと席巻できないという思想から、最終的に高価で一般スマホ以下のスペックなチープなものをリリースし1億7千万ドル（約181億円）の損失を計上したそうです。
HTC Thunderbolt
HTCは当時「世界初の4Gスマホ」をリリースするため、Desire HDの後継機で4Gに対応したThunderboltを開発していましたが、新しい4Gネットワークの扱いに苦戦し発売日を延期しながらも、どうにか「世界初の4Gスマホ」をリリースしました。
しかしこのThunderboltには致命的な欠陥が存在しており、まだ全然4Gが各地域に普及していないにもかかわらず4Gでしか通信できない仕様になっており、「世界初の4Gスマホ」を手にしたユーザーは都心部の一部地域でしか通信できない文鎮を手に入れる事になりました。
まとめ
AppleファンとしてはiPhone 5Cが挙げられてしまった事を非常に残念に思いますが、確かに当時使用した感じ劣化版iPhone 5（ただし高価）という感じで、発売からしばらくしてキャリアショップなどで投げ売りされていたのを思い出しました。
SAMSUNGの爆弾はさておき、低スペックすぎてほぼ全て返品されたBlackBerry、価格だけ高くてしかも独自OSな低スペックのFire Phone、急ぎすぎて3Gを搭載し忘れたHTCの5機種は、確かに史上最悪の5つのスマホと言われても仕方がないのかも知れません。
