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【豆知識】WEP?WPA?知っておきたいWi-Fiの暗号化方式について解説するぞ

小技

Microsoftが全世界にWi-Fiスポットを提供と話題になっている一方、公衆無線LANからクレジットカード情報を盗む手口が出てくるなどWi-Fiのセキュリティって気になりますよね。

そこで今回はセキュリティ面の要となる、Wi-Fi通信における暗号化規格について解説したいと思います。

知っているといないとでは大違いのこの暗号化方式、ちゃんと理解して自分の身は自分で守りましょうね。

通信の暗号化方式によって異なるセキュリティ強度

最近はお店が独自に無料Wi-Fiを提供している場合も増えてきましたが、その際に「WEP」や「WPA」なんていう文字を見かけたことはないでしょうか?

photo credit: Free Wi-Fi via photopin (license)

あまり意識していないとよく分からないからとスルーしてしまう所ですが、これが実は重要な意味が…。

これらはWi-Fi通信における暗号の認証方式を意味していて、現在主なものは「WEP」「WPA」「WPA2」の3種類があるんです。

暗号化方式に種類が有ることは分かったけど、では何が違うのかそれぞれ順番に解説していきますね。

実は結構危ない「WEP」方式

最初に解説するのは「WEP(Wired Equivalent Privacy)」と言われる方式。無線LANが出始めた当初の暗号化規格で、今回ご紹介する中では一番古いもの。

こちら一応暗号化はされているんですが、脆弱性が発見されており検証も進んだ結果、今ではスマホで解読できてしまうほどに。

そんなこともあり「WEP」方式は、現在においてはあまり暗号化としては意味のないものとなっているのが実情。

もし「WEP」方式を使ったWi-Fiが提供されていたとしても、できれば利用は避けたいところですね。

WEPの改良版「WPA」

「WEP」方式の脆弱性が発見され、その改良版として作られたのが「WPA(Wi-Fi Protected Access)」になります。

「WEP」で使われていた暗号化方式を見直し、WEPとある程度の互換性を持つTKIP (Temporal Key Integrity Protocol) と呼ばれる方式を採用しているのが特徴。

しかしながらこちらもすでに脆弱性が発見され、「WEP」とまでは行かないものの時間をかければ解読されてしまうことが分かっており決して安全とはいえない状況です。

現在の主流「WPA2」

「WEP」もダメ、「WPA」もダメとなると何が安全なんだとなるんですが、現在セキュリティ上1番安全と言われているのが「WPA2(Wi-Fi Protected Access 2)」方式。

今までの「WEP」「WPA」の脆弱性を考慮し、暗号化方式を技術的に1から見直して「AES」という暗号化アルゴリズムを採用することで安全強度を高めています。

これにより現時点においてはAESを用いた「WPA2」の暗号化の解読は困難であり、さらに「WEP」「WPA」は通信速度が最大54Mbpsと制限があったのに対し、「WPA2」には速度制限がないのもポイントです。

大手キャリアの提供するWi-Fiスポットの暗号化方式は?

さてここまで読むと、今まで自分が使っていたWi-Fiスポットがどの暗号化方式を使っているのか気になりますよね。

調べると「Gadget and Radio」さんにて、各キャリア別の暗号化方式が掲載されていました。

それぞれのキャリアの暗号化方式はこちら。

  • docomo: WPA2 (表示:0001docomo)
  • au: WPA2 (表示: au Wi-Fi 2)
  • SoftBank: WPA2 (表示: 0002Softbank)

さすがは各キャリアは提供しているWi-Fiだけにはちゃんと「WPA2」方式で暗号化されているんですね。いや〜これなら安心して使うことができますね。

※各キャリアWPA2に加えて+αの認証方式を伴っていますが、本記事では詳細の説明は割愛させていただきます。

まとめ

以上、Wi-Fiに使われている暗号化方式について解説いたしましたがいかがだったでしょうか?

もちろんこの暗号化方式すら設定されておらずパスワード無しで接続できてしまうWi-Fiはもってのほかですのでご注意下さい。

また、ご自宅にWi-Fiルーターがある方は設定されている暗号化方式によっては、通信を解読されてしまう恐れがあるのでぜひ一度見直してみることをおすすめします。

photo credit: La Fonera 2 via photopin (license)

タダより高いものはないといいますが、無料Wi-Fiスポットは使っている暗号化方式によってはセキュリティ上危険な状態のままとなっている場合があります。

今回解説した内容を覚えておいて、ぜひ安全なネットサーフィンをお楽しみくださいね。

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