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誤差がわずか数cmに!日本のGPSが格段に向上するかも

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こんにちわ、Hikaru Sanoです。

スマホでも利用シーンの多いマップの測位機能、初めて行く場所のナビゲーションとしてはこれ以上ない便利な機能ですが、現在位置が数mズレたりする事は誰もが体験した事があると思います。

これはGPSを日本で使う上では仕方のない現象なのですが、その誤差がいずれ数cmにまで抑えられるかも知れないニュースが入ってきました。

GPSを補完するQZSS

そもそも日本で測位に使われているのは主にアメリカが所有するGPS衛星であり、それを「非軍事的な用途」で使わせてもらっている状態なので、日本側からどうにかしてGPS自体の精度を上げたりする事は不可能です。

測位は基本的に4機以上の衛星に信号を送受信する「3次元測位」で位置を把握しているのですが、精度を求めると8機以上の衛星を利用出来る事が望ましいものの、現状日本で利用出来るのは常時6機程度(理論上は最大10機)なので誤差生じやすくなっているとの事。

そんなGPSの精度を「補完する形で」強化するのが、1997年から政府が進めていた「QZSS(準天頂衛星システム)」

GPSが地球上を衛星軌道でグルグル周っているのに対し、このQZSSは日本(と間接的にオーストラリアなど)を集中して8の字に周る衛星で、2010年から技術実証が行われています。

今年6月1日に打ち上げ予定が発表されている「みちびき2号機」はQZSSの為の衛星で、2010年に打ち上げられた衛星を含めて2018年には4機体制、2023年には7機体制にする計画なんだとか。

QZSSはGPSの測位システムを補完し、常時6機程度しか利用できなかった衛星を日本限定で2〜4機増加と大幅に増やす事が可能で、測位情報の精度向上が期待されています。

またGPSとは異なり、QZSSは国土地理院のデータを利用することで誤差を数cmまで抑える事が可能で、観測衛星数を増やすだけではなくより細かな情報の制御もできる模様。

2023年の7機体制時には高層ビルが立ち並ぶ街でも、高低差が激しい山岳地帯でも正確な測位が可能になると予想されており、測量といった技術面や救難救助といった安全面での活躍も期待されています。

iPhoneで使えるの?と疑問の声が聞こえますが、安心してください、日本で正規販売されているiPhone 7/7 Plusは対応しています(それ以前のiPhoneや海外販売のiPhone 7/7 Plusでは使えません)。

まとめ

いかがでしたか?

日本ではアメリカのGPSに加えロシアのGLONASSが測位に利用されていますが、QZSSが加われば今までの位置ズレが嘘だったかのように改善する見込みです。

残念ながらiPhone 7/7 Plus以前の機種では利用する事すらできませんが、マップの測位機能やナビゲーション精度の向上は単純に嬉しいですね。

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