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未来のiPhoneは物理ボタンが完全消滅?Appleが量子力学に関する特許を取得

こんにちわ、Hikaru Sanoです。

ホームボタンを擬似ボタン化する事で防水性能を獲得したiPhone 7/7 Plus、もしかしたら未来のiPhoneは「電源ボタン」や「音量ボタン」といった物理ボタンが完全消滅するかも知れません。

Appleはこの度「量子トンネル素材」という、量子力学に基づいた新たな特許を取得しました。

様々な機器に応用可能な「量子トンネル素材」

今回Appleが新たに取得した特許の名前は直訳で、「変形可能なタッチセンシティブ材料を有する入力機構」というもの。

「変形可能な入力機構」ってそれボタンじゃね?って気がしなくもないのですが、コレが量子力学に基づいたモノという事で話はちょっと変わります

一般に機械製品のボタンとは、「可動接点」と「固定接点」という2つの接点を接触、あるいは離す事で通電状態を変更し、製品を操作する仕組み。

この類のボタンはあらかじめ場所、サイズ、形、用途などが決められており、押下することでいつでも同じ動作を行います。

そして今回の特許なのですが、これは変形する素材(ゴムやシリコンなど)自体に分子・原子単位で通電する素材(銅などの導体)を配置、一定以上変形させた時のみ通電する素材が重なり合い、回路のように動作するというもの。

従来のボタンにあった機械的な仕組みがほとんど必要なく、その素材そのものがボタンになるという全く新しい考えのボタンです。

通常電荷というものは、導体がゴムやシリコンといった絶縁体で覆われていた場合うまく伝わらず、パーツ単位で特許と似た構造を作っても動作は不安定、または機能しません。

ところが特許では量子力学の「トンネル効果」を利用し、例え絶縁体の中でも導体を分子・原子単位で配置することで、素材自体がボタンになるという技術開発に至りました。

この技術は例えばiPhoneの全ての物理ボタンに応用でき、物理ボタンをすべてこのボタンに置き換えることでより強固な防水・防塵性能を獲得する事も可能。

また機械的な仕組みも非常に少なく、経年劣化や接触不良といった動作不良に関わるトラブルを軽減する事が期待されています

特許説明ではiPhoneケースに応用した場合も想定されており、iPhoneとコネクタ接続するタイプのケースなら操作ボタンを好きな場所に配置できるような記述があります。

「戻る」や「ホーム」、「アプリショートカット」などの動作をケースに記憶させ、より使いやすいiPhoneにカスタマイズできるケースがAppleからリリースされるかも知れませんね。

まとめ

いかがでしたか?

他にもApple Watchのバンド、iPhoneの背面、EarPodのケーブルなど、様々なアクセサリに応用の効きそうな素材となっています。

Androidよりはるかにカスタマイズ性が低いと言われているiOS、この技術を利用してAndroidとは違うアプローチでカスタマイズ性を売りにしていくかも知れません。

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