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『Pokémon GO』規制を巡って起こる「規制」の的外れ感について

ニュース

こんにちわ、Hikaru Sanoです。

最近では車を運転中に『Pokémon GO』をプレイし死亡事故も発生、開発会社に「規制要請」が行われたり「規制についての脅迫」などがニュースになっていますね。

そんな一連のニュースを見て感じたのは、「これじゃ何も解決しないだろうな」という的外れ感でした。

知名度ゆえの悪役と認識のズレ

10/26に愛知県一宮市で小学4年生の男子がトラックにはねられ死亡した痛ましい事故が発生しました。

トラックの運転手である容疑者は「『Pokémon GO』をやっていて、前を見ていなかった」と供述しているそうです。

これを受けて愛知県は運営会社に「運転中の『Pokémon GO』操作制限要請」を提出、被害者の父親も「これ以上、犠牲を出さないように、車に乗ったら一切操作ができないような対策をとってほしい」と話しています

しかしこの要請に怒りを感じた一部のユーザが、愛知県に要請を取りやめるよう脅迫メールを送る事件も発生しました。

ここまでの流れで1番悪者になっているのは『Pokémon GO』であり、まるで「『Pokémon GO』がなければ痛ましい事故は起こらなかった」かのように報道されています。

ですが実際そうでしょうか?どう考えても悪いのは事故を起こした張本人です。

例えばこのような事故を起こした際に容疑者がプレイしていたのがあまり有名ではないゲームだった場合、おそらく報道で「スマホを操作」等と報道されゲーム名は公開されなかったでしょう。

『Pokémon GO』はかねてより有名なゲームであり、各種社会現象もあって事件事故が起こった際も「また『Pokémon GO』か」と思った人は多いはずです。

ニュース性を高める為に『Pokémon GO』はちょうど良いワードとして利用されており、事件本来の問題から大きく逸れた認識である「『Pokémon GO』を操作制限すればこのような事故は減る」という発想がでてきます。

そもそもこう言った「スマホや携帯が絡む交通事故」は平成27年の交通事故総合分析センター統計で、平成26年だけでも1,700件以上起こっており、『Pokémon GO』の操作規制を強化したところで誤差の範囲でしか事故は減らないでしょう。

また徳島県で起きた同様の事件で「『Pokémon GO』をプレイしていて女性1人を死亡、女性1人に重傷を負わせた」ものがあるのですが、言い渡された判決は「禁錮1年2月」という、おおよそ人が死んだ事件にしては軽すぎる印象があるものでした。

完全に運転者の過失で1人を死亡、1人に重傷を負わせておいてこの刑料は少なすぎるのでは?と思わざるをえません。

もし本当に「このような事故」を減らしたいのであれば、『Pokémon GO』に限らず「スマホが時速◯kmで移動中は操作(あるいは表示)不能にする」とかにしないと効果は得られないと考えられますね。

また先に述べた通り罰が軽すぎる印象があるので、「運転中のスマホ操作に対する認識の甘さ」をより運転者に注意させるため今以上の厳罰化が必須ではないかと思います。

目先のワードに囚われず、本質を理解して各関係者には事件事故の減る努力をしていただきたいですね。

まとめ

いかがでしたか?

正直年間の「スマホや携帯が絡む交通摘発数」が平成26年だけで1,096,222件もあり、1ソフトウェアを規制したところで何も効果はないと考えられます。

本当にスマホによる交通事故を減らしたいのであれば、OSレベルでの規制が必要でしょうね。

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