Apple Watchの血中酸素濃度測定機能は肌の色で精度が変わる?米国で集団訴訟

Apple Watch6から搭載されている血中酸素濃度測定機能について、肌の色で精度が変わるのではないかと、米国で集団訴訟が提起されました。
Apple Watchの血中酸素濃度測定機能は肌の色で精度が変わる?
Apple Watch6から搭載されている血中酸素濃度測定機能は、血中酸素濃度アプリを使い、手首からじかに測定して、血中に取り込まれた酸素のレベル(血中酸素濃度)を測定する機能です。
Apple Insiderによると、Apple Watchの血中酸素センサーが、肌の色が濃い人に対して人種的に偏っていると主張する、Appleに対する新しい集団訴訟が提起されたことをレポート。
原告の黒人のAlex Moralesさんは、2020年から2021年にかけてApple Watchを購入。
Moralesさんは、購入したApple Watchは肌の色に関係なく、血中酸素濃度を測定できると信じていましたが、肌の色に基づいて血中酸素レベルを測定する際の精度が大幅に低くなるというレポートを発見。
また、Moralesさんは、研究者がパンデミック中およびパンデミック前に採取された患者の記録を使用して、血中酸素測定の人種的バイアスの臨床的重要性を確認したと主張し、具体的には、患者のトリアージと酸素補給レベルの調整を血中酸素測定機能に頼ると、黒人患者は低酸素血症のリスクが高くなる可能性があるとのことです。
2015年に、黒い手首のタトゥーがある一部のユーザーから、Apple Watchで手首からのデータの検出がうまく機能しないとレポートがありましたが、Appleは、タトゥーなど肌への永続的または一時的な変化が、心拍数センサーのパフォーマンスに影響を与える可能性があることを確認しました。
Appleは今回の集団訴訟の原因である、血中酸素濃度アプリで血中酸素濃度を測定したときに、肌の色で精度が変わることについて言及していないので、実際に肌の色で手首からのデータ収集に影響があるのか、注目されています。
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