AppleとFacebook法執行機関を装ったハッカーに個人ユーザーデータを提供したもよう

AppleとFacebookなどデータを取り扱う企業は、法執行機関からの要求で個人情報を提供する必要があります。
Bloombergの報道によると、AppleとFacebookは法執行機関を装ったハッカーに個人ユーザーデータを提供したもようです。
AppleとFacebook法執行機関を装ったハッカーに個人ユーザーデータを提供
2021年半ば、法執行官になりすましたハッカーにより偽造された「緊急データ要求(emergency request)」に基づき、Appleは個人のユーザーデータをハッカーに提供したとのことです。
「緊急データ要求」に対しては、米国では令状等が不要とのことです。
Apple同様に、Facebookの親会社であるMetaもハッカーに個人ユーザーのデータを提供したとのことです。
サイバーセキュリティの研究者によると、「Recursion Team」と呼ばれる犯罪者集団に属するハッカーによるもので、英国と米国にいる未成年者や、Microsoft、Samsung、およびNvidiaをハッキングしたハッカーが含まれている可能性があるとのことです。
Bloombergによると、2020年7月から12月にかけて、Appleは1,162件の緊急リクエストを受け取り、リクエストの93%にデータ応答で情報提供し、Facebookは、2021年1月から6月にかけて21,700件の緊急リクエストを受け取り、77%のリクエストに対応したとのことです。
これは米国の法律に基づく対応で、日本でAppleとFacebookが法執行機関を装ったハッカーに個人ユーザーデータを提供したことがあるのかは不明です。