Appleの特許権侵害に対しエリクソンが複数国で提訴!iPhoneの輸入禁止を要求か?

iPhoneで使用されている5G特許侵害の差止めを求めエリクソンはAppleを提訴しました。
当初はアメリカだけでの提訴でしたが、現在ヨーロッパと南米にまで複数国に広がっています。
Appleの特許権侵害に対しエリクソンが複数国で提訴
エリクソンはAppleがiPhoneで使用している5G技術に関する特許侵害の差止め訴訟を展開しています。
2021年10月、エリクソンはアメリカのテキサス州の東部地区の裁判所へ提訴。
エリクソンはAppleへの特許権侵害差止め訴訟をアメリカ以外の国でも展開し、現在確認できているだけで、3か国5か所の裁判所へ提訴しました。
- ミュンヘンI地方裁判所(ドイツ)
- マンハイム地方裁判所(ドイツ)
- デュッセルドルフ地方裁判所(ドイツ)
- ハーグ(オランダ)
- ブラジルの裁判所
その他、ベルギーの裁判所への提訴についても言及されているそうです。
特許訴訟の専門家であるFlorian Muellerは、エリクソンが次に英国で提訴する可能性を推測しています。
エリクソンはiPhoneの輸入禁止を要求か
エリクソンが求めているのは5Gの特許の差止めですが、最終的に目指しているのは5G特許の使用料を得ることです。
複数国での訴訟によりAppleへプレッシャーをかけ、特許のライセンス契約の合意を得るまで続きそうです。
以前エリクソンはAppleと別の特許侵害差止め訴訟を繰り広げたのですが、そのときAppleとの特許のライセンス契約の合意がなされるまで、米国国際貿易委員会(ITC)にiPhoneの輸入禁止を求めたことがあります。
特許のライセンス契約が合意されるまで、前回同様エリクソンが米国国際貿易委員会(ITC)にiPhoneの輸入禁止を求めるのではないかと予想されています。
アメリカで輸入禁止が認められたとしても、エリクソンは日本で訴訟していないので、すぐには日本への輸入には影響はしませんが、日本にも訴訟が波及するのか今後の展開は不透明です。