HomePod miniとHomePodの違いは?機能や価格などを徹底比較!買うならどっちが良いの?

AppleはHomePodの廉価モデルとしてHomePod miniを発売しました。
見た目や値段の違いがあるのは分かりますが、機能や音質の違いはどのくらいあるのでしょうか?
HomePodの購入を検討している人に向けて、2つのモデルの徹底比較を行いました!
HomePodとHomePod miniの共通点は?
まず、二つのモデルの共通点を見てみましょう。
頭脳としてSiri搭載
当然といえば当然ですが、どちらもSiriが音声アシスタントとして搭載されています。
SiriはHomePodであろうとHomePod miniであろうと全く同じ性能が期待できます。
そのため、例えていうなら、HomePodもHomePod miniも頭脳は全く同じと言うことができます。
タッチコントロールも同じ
また、本体のトップを触ることで物理的な操作もできます。
具体的には以下の操作方法があります。
- 「+」または「–」をタップするか長押しして音量を調節
- 長押しでSiriを起動
- タップで音楽またはSiriを再生/一時停止
- ダブルタップで次の曲にスキップ
- トリプルタップで前の曲にスキップ
これらの操作性は二つのモデルで共通です。
Wi-Fi/Bluetooth対応
さらに、どちらのモデルもWi-Fi/Bluetooth対応であるため、ワイヤレスでAppleのデバイスと連携できます。
ただし、Wi-Fiは若干規格に違いがあります。
HomePodはMIMO対応802.11ac Wi-Fiであるのに対して、HomePod miniは802.11n Wi-Fiを採用しています。
理論的に言うと、11acに対応しているHomePodの方がネットの通信速度の上限値は大きくなっています。
ただし、11nでも最大通信速度は600Mbps(十分に速い)まで出るので、普段使いで気になるような違いではないと思います。
また、Bluetoothはバージョン5.0に対応です。
HomePodとHomePod miniの違いは?
それでは、いよいよHomePodとHomePod miniの違いを見ていきましょう。
値段以外にもいろいろ細かい違いはあるので、買う前に必ずチェックしてくださいね。
値段と発売日
それでは、まずは値段と発売日をチェックしていきましょう。
HomePod mini | HomePod | |
本体価格(税別) | 10,800円 | 32,800円 |
Apple Care+ | 1,600円 | 3,800円 |
発売日 | 2020年11月16日 | 2018年2月9日 |
やはり、HomePodに比べるとminiはかなり手ごろな値段になったと言えますね。
サイズと重さ
続いて、サイズと重さも見ていきましょう。
HomePodは家に置くインテリアのような側面もあるため、サイズや質感は意外と大事でしょう。
HomePod mini | HomePod | |
サイズ | 縦84.3 × 横97.9mm | 縦172 × 横142mm |
重さ | 345g | 2500g |
思いのほか、HomePodに比べるとHomePod miniが軽くなっています。
高さも幅も、HomePodはminiの二倍近くあります。
コンパクトさを重視するならHomePod miniという選択肢は良さそうです。
HomePod/miniの性能・機能
最後に、それぞれの性能と機能をチェックしてみましょう。
HomePod mini | HomePod | |
チップ | S5 / U1 | A8 |
オーディオ |
離れた場所でSiriに対応する4つのマイクのデザイン フルレンジドライバとデュアルパッシブラジエータ リアルタイムチューニングのためのコンピュテーショナルオーディオ
|
離れた場所でSiriに対応する6つのマイクのアレイ カスタムアンプを備えた高偏位ウーファー リアルタイムチューニングのためのコンピュテーショナルオーディオ |
空間認識機能 | なし | あり |
まずは、チップについて見ていきましょう。
U1チップの有無が一つの違い
HomePod miniのS5チップもHomePodのA8チップも、スマートスピーカーの用途で使うチップとしては十分な性能を発揮するでしょう。
問題はminiにだけ搭載されているU1チップです。
U1チップは超広帯域(UWB)無線システムとも呼ばれるもので、その周囲の空間把握に使用されます。
例えば、HomePodの一番近くまで持っていったiPhoneのプレイリストを再生するといった使い方が期待できます。
音質はやはりHomePodの勝ちか
そして、オーディオについてもいろいろ細かい違いはあります。
まず結論から言うとオーディオ周りは流石にminiが勝てるところはありません。
マイク性能からスピーカーにいたるまでHomePodの完勝です。
例えば、マイクの数もHomePodはminiよりも2つ多くなっているため、ユーザーの声も広範囲で拾うことができます。
また、単純にスピーカーとしての品質そのものがHomePodは優れているのに加えて、ビームフォーミング機能が搭載されています。
ビームフォーミング機能は音の方向をコントロールすることでより快適なオーディオ環境を作り出します。
空間認識機能の有無も重要か
そして、前述のビームフォーミングとも少し関連しますが、HomePodには空間認識機能があります。これもminiにはない機能です。
HomePodは部屋の形など空間を把握できるため、最適な音響空間を作り上げることができるのです。
そのため、Apple TVと連携させるとホームシアターの立体的な音響を作り出すことができ、優秀なスピーカーとしても活躍することができます。
結局HomePodとHomePod miniならどっちを買うべき?
上記の内容が、HomePodとminiの大きな違いです。細かな違いはいろいろありますが重要なポイントはそれほど多くありません。
- 価格
- サイズ感
- 音質の良いスマートスピーカー or スマートスピーカー
個人的に大事な点は上の3つだと考えています。
そもそもHomePodとminiでは価格が3倍ほど違います。
なので、安いものがよければ迷うことなくminiを買うべきです。
一方、サイズ感を気にすることも大事です。スマートスピーカーなので、それなりに存在感のある場所へ置くことになります。
あまり大きなスピーカーを置く場所がないならminiを選ぶのも悪くないでしょう。
そして、最後の「音質の良いスマートスピーカー or スマートスピーカー」というのは、つまり「あなたはスマートスピーカーに音質を求めますか」という点です。
単純にiPhoneと連携が良いSiriを搭載したスマートスピーカーが欲しいだけならやはりコスパの良いminiが良い選択肢です。
一方、テレビと連携させ、ホームシアターの一つとして使いたい人や、音楽の音にも少しは拘りたいといった人にとってminiは物足りないかもしれません。
これら3つの点を中心に考えながら、その他の違いも確認していけばどちらを買うかも決めやすくなるのではないでしょうか。