中国とインドの次はメキシコが世界の工場に?AppleがiPhoneの製造を模索

Appleの主要なサプライヤーであるFoxconnがメキシコの新しい工場へ投資する計画だと報じられました。
Foxconnはこの施設を使用してiPhoneを製造するつもりだという情報も入っています。
中国、インドに続いてメキシコが世界の工場に
スペインの経済紙El Economistaは、Foxconnがメキシコで新しい工場を模索していると報じました。
FoxconnはAppleが販売しているiPhoneの主要なサプライヤーです。
すでに同社はメキシコに5つの工場を持っていますが、これらの工場は主にテレビやサーバーの製造に使用されています。
しかし、今回Foxconnが投資しようとしている工場は、iPhone製造に焦点を当てたものになると報告されています。
ただし、この投資計画にAppleが直接関与したかどうかは不明です。
Foxconnは年末までに投資を行うかどうかの最終判断を行うとみられています。
また、台湾の電子部品メーカPegatronも同じくメキシコの工場に投資する計画があるようです。
ただし、この場合、その工場がAppleの部品を製造する目的で使われるかは不明です。
加速する脱中国
今回のメキシコ移転は、「脱中国」が背景にあると見られています。
元々中国は世界の工場として安価で大規模な労働力が世界中の製品を生産することに使われていました。
しかし、新型コロナウイルスや米中関係の激化などが影響し、最近は脱中国が加速しています。
「安く」「大規模」な労働力としてはインドが魅力的な場所です。
実際、Appleは現在インドでiPhone SEの一部を製造していることが分かっています。
しかし、今回のFoxconnやPegatronの例が示すように、メキシコもまた多くの企業が目をつけている場所ということでしょう。