iOS 14パブリックベータ4リリース!今回追加変更された要素まとめ

昨日未明、iOS 14の開発者向けベータ版と一般向けのパブリックベータ版がリリースされました。
前回のベータ版から、どういった点が変わったのか見てみましょう。
大きな3つの変更と追加点
今回のアップデートで実装された新しい機能の1つは、現在iPhoneで利用ないし保存されているパスワードが安全かどうか、あるいは不正使用の可能性があったかどうかを通知する機能です。
この機能は設定の「パスワード」に新設された「セキュリティに関する勧告」から確認する事ができ、危険性のあるパスワードの数とその一覧、そのパスワードがなぜ危険と判断されているかを確かめられるようになっています。
過去にデータ漏洩した履歴も確認してくれるようで、その項目を選択するとIDとパスワード内容を確認でき、直接パスワードをその場で変更してしまう事も可能な便利機能となっています。
次の新機能はSafariに追加された「プライバシーレポート」機能で、Safariのアドレス欄にある「ᴀA」ボタンから「プライバシーレポート」を選択する事で、今までに使用されたクロスサイトトラッキングを確認する事ができます。
このクロスサイトトラッキングとはCookie使用し、自社サイト以外でのユーザーの行動を情報収集し広告などで使用するものなのですが、この機能ではサイトごとにクロスサイトトラッキングを防止した一覧を確認でき、名称と発行元URLを確認できるので怪しいサイトの判別にも利用できるでしょう。
リリース当初から説明や強調されていたiOSでの「ピクチャーインピクチャー」にも対応し、例えばYouTube動画を小さなワイプで再生したまま他のアプリを使用できるようになりました。
使用方法は全画面再生にした後に「ピクチャーインピクチャー」のボタンをタップするだけで、そのまま右上にワイプ表示されドラッグする事で上下左右好きな場所に再配置できます。
また表示上確認する事はできませんが、今回のアップデートではiOS 14に「驚異的なJavaScriptエンジン」が実装されたそうで、SafariはAndroidのChromeよりも最大2倍高速で動作するようになったそうです。
また日本には対応していませんがWebサイト翻訳にも対応したようで、対象言語と地域設定になっているiPhoneのSafariだと、「ᴀA」ボタンからWebサイト翻訳を利用できるようになっているそうです。
他にも、ホーム画面の検索フィールドでURLを入力して直接ジャンプしたり、開発者向けですが対応しているサイトだと既存のWebサービスアカウントをApple IDに置き換えて引き継ぎする機能も実装されたそうで、サイト側の対応次第ですがアカウント管理とセキュリティ強度がグッと楽で強固になります。
最後にCookie機能を参照するアプリについては初回起動時に許可が必要になるので、初回起動時のポップアップ表示でアプリによるトラッキングの許可・不許可を選べるようになりました。
これにより、怪しいアプリを初回起動時に何もさせていない状態で確認し、削除する事もできるようになったと言えるでしょう。