アメリカのトランプ政権、中国の締め出しを大幅に強化「Clean Network」プログラムを開始

アメリカのトランプ政権は中国の締め出しを本格的に開始しました。
Clean Networkと呼ばれるプログラムを発表し、5つの分野での締め出しをはかっています。
「Clean Network」で中国の締め出しを強化
アメリカ政府が現地時間の8月5日に「Clean Network」と呼ばれるプログラムを発表しました。
プログラムの目的は主に中国の締め出しで、特に今回は5つの分野に注目したようです。
また、このプログラムの立ち上げ理由については以下のように説明しています。
– to guarding our citizens’ privacy and our companies’ most sensitive information from aggressive intrusions by malign actors, such as the Chinese Communist Party (CCP).
(中国共産党などによる悪質な攻撃から市民のプライバシーと企業の機密情報を守るため)
5つの分野で中国を締め出し
Clean Networkプログラムで中国が締め出される5つの分野とその内容を要約すると以下のようになります。
- Clean Carrier:中国の通信キャリアは米国の通信ネットワークに接続不可へ
- Clean Store:Google Play StoreやApp Storeなど、アメリカのアプリストアから中国製アプリ(TikTokやWeChat)を排除に
- Clean Apps:中国製スマートフォン(Huaweiなど)へ一部のアメリカのアプリをインストールを禁止へ
- Clean Cloud:中国企業のクラウドに米国のデータを保存できないように
- Clean Cable:インターネットのための海底ケーブルを中国に触らせないように
また、アメリカは日本などを含む同盟国に対しても安全保障上の観点から同様の措置をとるように要求しています。
TikTokを廃止する大統領令にも署名
また、トランプ大統領はTikToikを廃止する大統領令にもすでに署名済みであることが報じられています。
大統領令には「45日以内にアメリカの企業と売却交渉がまとまらない場合は、アメリカ企業によるTikTokとの取引を停止する」と明記されています。
TikTokの買収価格は3兆円以上にものぼると言われており、交渉が失敗した場合TikTokの配信停止が現実的なものとなるでしょう。
中国政府はすでに対抗措置をとることを宣言しており、今後もアメリカと中国の対立は激化していくことになりそうです。