AppleはApp Storeの手数料でAmazonを優遇していた?反トラスト法の公聴会にて質問

Appleのティム・クックCEOはアメリカ議会の下院で行われた反トラスト法に関する公聴会に出席しました。
公聴会では、AppleがApp Storeの手数料に関して、Amazonを特別扱いしていたことが問題になる一幕もありました。
反トラスト法の公聴会のAppleも出席
アメリカの議会では、反トラスト法(独占禁止法)を巡る調査の一環として公聴会が行われ、Appleのティム・クックCEOも出席しました。
新型コロナウイルスの影響で、クック氏はビデオ通話を通したオンラインでの参加となりました。
Appleへの質問はやはりApp Storeが開発者たちの健全な競争を妨げているという疑いがあるようで、いくつかの質問が行われました。
その中でもハンク・ジョンソン議員の質問は、Appleが自社利益のために特定の企業を優遇しているのではないかというものです。
Amazonプライムビデオの手数料は他のアプリの半分?
通常、App Storeを通して配信されているアプリのサブスクリプション手数料は最初の1年目が30%、そして2年目以降が15%となっています。
ところが、ジョンソン議員は、Amazonプライムビデオのサブスクリプション手数料が「1年目から15%」となっていることを問題視しています。
裁判所からは公聴会終了後に関連する文章も公開されました。
文章内では、AmazonのベゾスCEOとのやりとりが含まれており、その中でAmazonだけ特別な手数料が課せられていることがわかります。
残念ながら公聴会ではジョンソン議員の質問が中心でクックCEOから十分な弁明を聞くことができませんでした。
しかし、議員の「このような特別な措置は他の開発者にも提供されるのか」という質問に対して「条件さえ満たしていれば可能だ」と回答しました。
また、公聴会後でもAppleの株価には大きな変動が見られるず、投資家たちはAppleがこの公聴会を無難に乗り切った判断しているようです。