スマホで夢をコントロール?オランダ企業がEEGヘッドバンド「iBand+」公開

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by メカ村

iPhoneアプリ黎明期から睡眠に関するものは多数リリースされており、初期の頃はいびきチェッカーといった単純なもの、最近では睡眠をモニタリングして起きやすいタイミングで鳴る目覚まし時計や、睡眠の質を向上するサポートアプリなど様々に展開されています。

Appleも睡眠には以前より関心を示しており、iOSに規則正しい睡眠を促すためのベッドタイムをリリースしたりしているのですが、なんとオランダの企業はついに夢をコントロールするデバイスとアプリを開発したようです。

明晰夢が見られるデバイス

オランダのArenar社は先日、独自のヘッドバンドデバイスとスマホのアプリを利用して明晰夢を見られるようにするなど、睡眠に関する全く新しいデバイス「iBand+」を公開しました。

明晰夢とは人間が見る夢の1種で、夢を見ている最中に本人がそれが夢だという事に気がつき、夢を自由にコントロールできるようになる状態の事で、「iBand+」はそれを意図的に引き起こす事を可能にするそうです。

人間の見る夢については医学分野などにおいても未だ謎の多い分野ではあるのですが、「iBand+」は現在判明している夢を見ている状態の脳波をEEGテクノロジーによって感知し、ヘッドバンドのRGBLEDとピロースピーカーを利用して明晰夢を再現するとの事。

具体的には、通常通り夢を見ている状態で夢の中では起こり得ない光反応と音声を出す事によって、夢を見ている自分に違和感を与えそれが現実ではない事を起きない状態で知らせ、通常の夢を明晰夢に変えてしまうそうです。

一般に明晰夢は自分の意思によって自由自在に夢の中のあらゆる事象をコントロールできるようになるそうで、言ってしまえば近未来SFなどにあるフルダイブ型の仮想現実世界に入り込むような感覚で、芸術的創造性・問題の解決・スポーツや言語スキルの向上に役立つと言われています。

「iBand+」によって夢をコントロールでき、毎回見る夢が明晰夢で自分の理想の夢を見られるようになるとすれば、まさに夢のデバイスと言えるでしょう。

「iBand+」には他にも睡眠記録を取ったり快適な起床をサポートしたり、睡眠の質を向上させる他に瞑想機能なども備わっているそうで、睡眠障害がある方や悪夢を見がちな人、集中力が続かない事に悩まされている人にはかなり魅力的なデバイスですね。

現在「iBand+」はクラウドファウンディングサイトCAMPFIREにて公開されているのですが、記事執筆時点(19日19時頃)目標金額100万円に対し残り日数40日で79万円を達成しており、今年冬の発送を目指してすでに生産体制に入っているそうです。

▶︎:CAMPFIRE

まとめ

正直めちゃくちゃ胡散臭く感じてしまうのですが、睡眠について悩んでいる人や明晰夢を見たい人にとってはかなり魅力的なデバイスであり、世界的電子機器見本市CES 2020にも出品されている事から、これから出資が加速する可能性も高いでしょう。

価格は定価42,900円、クラウドファウンディング参加で30,900円と微妙に手の出しにくい金額ではあるのですが、興味のある人は上記文末のリンクからデバイスの詳細を確かめてみてください。

参考:CAMPFIRE

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