Twitterのアカウント乗っ取り事件の犯行の手口と犯人は?なぜトランプ大統領のアカウントは無事だったのか

先日、オバマ元大統領や、Appleなどの公式Twitterアカウントが一斉に乗っ取られ、大規模なBTC詐欺が行われるという前代未聞の事件が発生しました。
すでにFBIが捜査に着手していることは報じられていますが、すでに彼らは有力な容疑者を絞り込んでいるようです。
Twitterアカウント乗っ取り事件の犯人像は
今回のハッキング事件は目的がお金ではなければもっと社会に深刻な影響を及ぼしかねない事件だったため、多くの人に注目されています。
犯人はどのような人物で、手口は何だったのかなど、様々な憶測が入り混じっています。
そのような中、セキュリティジャーナリストのブライアン・クリブス氏は今回の事件に関して、ある人物を容疑者として推測しています。
手口はSIMスワップを利用
まず、犯行の手口としてはSIMスワップ詐欺が利用されていると推測されています。
これは、アカウントの乗っ取り詐欺の一種であり、2段階認証に必要な携帯番号(SIM)の認証をクリアするために利用されます。
実際、SIMスワッピングコミュニティで、Twitterアカウントに関連したメールアドレスを変更する機能も販売されていたようです。
ただし、この攻撃を実施するには正規のユーザーのメールアドレスへの通知を消す必要があるため、やはり何らかの方法でTwitterの内部ツールへアクセスできていたと見るべきでしょう。
犯人は21歳?
また、クリブス氏は容疑者がイギリスのリバプール出身のジョセフ・コーナであることも明言しています。
彼が得た情報によれば、すでに彼の居場所を捜査する動きもあり、やはり捜査機関からも有力な容疑者の一人と考えられているようです。
彼はSIMスワイプを利用した詐欺集団の主要メンバーであり、まだ21歳の若者です。
スペインの大学へ通っているという情報もあり、コロナウイルスの影響で今もスペインに滞在しているという話もあります。
もちろん、彼が犯人と確定したわけではありません。しかし、少なくともクリブス氏は複数の根拠から、彼を容疑者として考えているようです。
なぜトランプ大統領のアカウントは無傷
有力な著名人のアカウントが一斉にハッキングされた今回の事件ですが、世界で最も有名なアカウントが見逃されていました。ドナルド・トランプ大統領です。
これに関しては様々な憶測が出ています。中には陰謀論のようなものもありました。
しかし、実際はシンプルで、単に大統領のアカウントということで特別にセキュリティが高かったため被害をまぬがれたと言われています。
流石に大統領のアカウントが乗っ取られるようではTwitterも立つ瀬がないということでしょう。
また、この事件の後にさらなる追加の保護措置が取られたとも報じられていますが、具体的な内容はもちろん秘密です。