FBIが捜査開始、Twitterのハッキング問題に
近年まれに見る大規模なハッキング事件がTwitter上で起こりました。
この事件に対してアメリカの連邦捜査局FBIが捜査を開始したことが明らかになりました。
FBIがTwitter乗っ取り事件の捜査に着手
FBIのサンフランシスコ支部は、Twitterのハッキング事件について調査を開始したと声明を出しました。
この事件は、ハッカーが、オバマ元大統領やジョー・バイデン大統領候補など主要な政治家だけでなく、イーロン・マスクやビル・ゲイツなど著名な人々をターゲットにした詐欺事件です。
今回は、ビットコインを介した金目的の犯行だったと推測できますが、これだけ大物たちのアカウントを同時にのっとることができるのならもっと重大な事件を引き起こす可能性すらありました。
今回の事件の社会的な影響力の大きさからも、FBIが先導して捜査をすることは、再発防止の観点から当然の判断と言えるでしょう。
ハッカーにどこまでコントロールされていたのかは不明
また、現時点でハッカーが乗っ取りをしたアカウントのどこまでを把握していたのかは不明です。
パスワードを奪取したのか、単にそれぞれのアカウントの投稿機能にのみアクセスできたのかは分かりません。
仮にパスワードを把握されていた場合、DMの内容なども閲覧されていたことになります。
もしも重要な内容がやり取りされていた場合や社会的影響のある内容が流出していた場合、ますます大事となりそうです。
Twitter内部に内通者がいた?
また、真偽は不明ですが、犯罪者グループにはTwitterの内部に内通者がいたという情報もあります。
そして、ソーシャルエンジニアリングによって情報をアクセス権を手に入れたという話もありますが、内通者を介して社員に賄賂を渡したり、脅したりしたという可能性が指摘されています。

IMAGE: CHRIS RATCLIFFE/BLOOMBERG VIA GETTY IMAGES
その場合、ソーシャルエンジニアリングによる攻撃とは言えませんが、やはり技術的な攻撃ではなかったと見られます。
ハッキング対策に囚われるあまり、昔ながらの古臭い攻撃手法に対する守りが甘くなっていたのかもしれませんね。