AppleはAR用レンズの試作段階を終了しテスト段階へ移行か

Appleは2023年までにARヘッドセットやARグラスなどAR関連製品を複数発売すると予想されています。
そのために重要なAR用レンズの開発が試作段階をクリアしたという情報が入ってきました。
新しいAR用のレンズが試作段階を突破
The Informationが入手したレポートによれば、AppleはARデバイスに必要なレンズの試作段階を終え、テストと評価のステップに移行しているようです。
また、AppleはFoxconnと提携してこのARレンズの開発に取り組んでいることもこのレポートでは明かされています。
実は今年の5月の段階でこのレンズは技術検証試験へ進んでいたようです。通常この試験では、設計に重大な欠陥がないのかを確認します。
そして、その段階をクリアし次の段階へ進んだということは、Appleがおおむね今の設計の満足したということです。
今後は、クリアした試作品が次のステップへ進み、そこで多くのテストと細かい修正が行われ最終的に一つの製品として完成します。
また、関係者によれば、レンズが大量生産されるようになってから製品として完成されて出荷されるまで、通常1〜2年かかるとされています。
そのため、このまま順調に行けばすでに予想されているとおり、2022年から2023年の間に発売される可能性が高そうです。
ARグラスの開発はやはり困難だった
そして、当然といえば当然ですが、やはりARグラスの設計には苦労が多いようです。
レポート内では、ARレンズを薄く仕上げるために気泡や傷など様々な影響を避ける必要がありその設計が最も難しいステップだったと述べられています。
欠陥品の割合を少しでも減らすために、ほこりの入らない部屋で製造されており、異なる材料を合成する割合などのテストが行われてきたようです。
ちなみに現時点では、このAR用のレンズの厚みは通常の眼鏡のレンズよは分厚く仕上がっているようです。
当然通常のレンズよりも多機能になるわけですから、多少暑くなることは仕方がないでしょう。
ただし、このレポートはあくまでもレンズそのものについての話で、このレンズがARヘッドセットに使われるのかARグラスに使われるのかなど用途はまだ不明です。