接触確認アプリCOCOAは意味を成してない?DL数も感染報告数も少なすぎる現状

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by メカ村

今も世界各地で感染拡大が確認されている新型コロナウイルス、その猛威は近代では過去例に見ない世界的な外出自粛などに繋がっており、それでもなお収縮の気配も薄いことから、世界のテレワーク化が信じられないほどのスピードで普及する事態となっています。

そんな現状を少しでも好転させるため、AppleとGoogleは共同開発でコロナウイルスの接触確認システムを作成・公開に至ったのですが、それを採用した日本政府発行のアプリはほとんどその効果を発揮していない事が明らかとなりました。

危険意識の低さと慢心

世界で猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大は、発見当初に比べれば爆発的な感染スピードは抑えられたものの、未だ感染者は増え続けている事に変わりなく、今も世界中で毎日多くの新たな感染者と死亡者を出しています。

この対策にAppleとGoogleは感染者と直近で濃厚接触したかどうかを確認できる『Contact Tracing』を開発し、日本でもこれを採用して『COCOA』という日本向けコロナウイルス接触確認アプリをリリースしました。

バグなどが多かったものの6月19日にリリースされた『COCOA』は1週間ほどで464万ダウンロードを達成しており、人気原作のあるソシャゲ並みのダウンロード速度ではあったのですが、このアプリが「人口の6割が使用する事で効果を発揮し始める」事を考えると良い出だしだったとは言えません。

そしてリリースから20日目となった昨日午後5時時点で、ダウンロード数(1ユーザーによる重複DLを含む)は610万ほどとなっており、日本のそう人口比だと4.84%と60%には到底及ばない結果となっています。

『COCOA』は感染者が感染報告をすると、直近で濃厚接触した可能性のあるユーザーにその可能性を通知する仕組みになっており、これにより個人を特定しない状態で感染の可能性があるユーザーに検査などを促すワケですが、昨日午後5時時点での感染報告数はわずか3件。

6月19日から昨日午後5時時点でわかっている日本の感染者数はおよそ1,100人ほどなので報告率は0.3%以下、そのたった3人しかアプリをダウンロードしていない可能性、ダウンロードしても報告していないのであれば、『COCOA』は現状意味を成していないでしょう。

これは悪口や批判ではないのですが、そもそも感染にはほとんどの場合人との接触が不可欠であり、生活に必要最低限の外出で感染した場合を除いて不要不急の外出で感染した人については、危険意識が低い可能性や「自分はかからない」という謎の自信による慢心から、『COCOA』をダウンロードしていない可能性は非常に高いハズです。

不要不急の外出を控えコロナ感染に怯える人は安全対策の1つとして『COCOA』をダウンロードするでしょうが、逆に危険意識の低い感染者になる可能性が高い人がダウンロードしないというこの構図が変わらない限り、『COCOA』が適切に機能する事はないのでしょう。

まとめ

新型コロナウイルスには未だわかっていない事も非常に多く、どんなに感染対策をしても感染してしまう可能性がありますから一概に言える事では無いのですが、最近は特に自粛解除した繁華街での集団感染が目立っており、『COCOA』の件も含めて危険意識が低い人が感染したり感染拡大させているというという印象が強いです。

日本は他国に比べまだ感染率や死亡率は低い方ですが、いつどんな場所で感染してしまうかもわからず、それによって自分や周りの大切な人が危険な目に遭うかもわかりませんから、『COCOA』をダウンロードできる人は必ずダウンロードしておいた方が良いでしょう。

参考:NHK

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