アメリカでTikTokを含む中国アプリの禁止を検討中

アメリカのポンペオ国務長官は安全保障上の理由から中国製アプリの禁止を示唆する発言をしました。
アメリカの若者の間で人気のアプリTikTokを含む複数の中国アプリが使用禁止になるかもしれません。
アメリカの国務長官は中国製アプリ禁止を示唆
現地時間の7月6日、アメリカのポンペオ国務長官はFOXニュースのインタビューに応じました。
その中でティックトックを含む中国製アプリについて言及し、「禁止することも視野に入れている」と答えました。
この背景には、中国製のアプリが利用者のデータを中国政府に流しているという懸念があります。
アメリカの議会も同様に、TikTokを含む複数の中国製のアプリには国家の安全保障上の懸念が存在していると表明しています。
香港を巡る衝突も影響か
また、この発言の裏側には香港を巡る対立も関係していると思われます。
中国と英国の間で結ばれていた国際協定を巡って、アメリカを含む多くの国は中国が自国に都合の良いように法解釈をねじ曲げるという不信感が高まりつつあります。
イギリスの外相も、香港問題について、中国が国際的な約束を守れるのかという信頼の問題だと発言しています。
このような事態が続く限りはアメリカも今後態度を硬化させることが予想されるため、TikTok禁止はただの脅しではなく現実的な話かもしれません。
また、今後はTikTokのようなアプリだけでなくHUAWEIのスマートフォンなどにも影響が出てくると予想されます。
インド政府もTikTokを禁止
一方、インド政府も先月29日に同様の理由からTikTokを含む59種類のアプリの使用禁止を決めていました。
ただし、こちらはヒマラヤ国境での軍事衝突で兵士20人が死亡したことに対する報復措置とみられています。
インドの人口はすでに10億人を突破し、近く中国の人口を追い抜くと言われているほど増えているため、インドの市場が使えないことは中国にとって不利となりそうです。