最新のmacOSからMacは近い将来タッチディスプレイに対応すると予想するその根拠は?

更新日:

by しんや

今年のWWDCで発売されたMacは近年で最もUIの変更に力を入れており、iPhoneの優れたデザインを多く輸入しています。

そんな最新のmacOS Big Surには、Macが将来タッチディスプレイに対応するのではという可能性を示す複数の根拠があるようです。

macOS Big Surに隠された秘密とは

Apple製品を中心に商品のレビューや便利な小技の紹介を行っているYouTuberクイン・ネルソン氏は「macOS Big Sur’s Big Secret(macOS Big Surの大きな秘密)」と題した動画を公開しました。

その動画では、Macが将来的にタッチディスプレイに対応すると予想し、その根拠を説明しています。

どうやらその根拠は最新のmacOS、Big Surからきているようなのですが、どうしてでしょうか?

動画内は13分にもわたり複数の根拠を説明していますが、ここではその中から3つの根拠をピックアップして紹介します。

根拠1:メニューバーのUI

まず、メニューバーなどのUIです。これはじっくりと観察しなければもしかしたら見逃してしまうかもしれないほど小さい変更です。

しかし、小さな変更の割りには随分と大きな意味があるように思えます。メニューバーにある各アイコンの感覚が少し広がっているのです。

通常マウスやトラックパッド操作の場合、間隔を広くするメリットはあまり大きくありません。なぜなら、タッチ操作と違い、そのような細かいカーソルの移動はマウスやトラックパッドの得意とするところだからです。

例えば視認性やクッリクの間違えを防ぎたいなら間隔を開けるよりも、アイコンの大きさそのものを大きくする方がよほど効果はあるでしょう。

これはまるで、Macがタッチパネルに対応した時、誤タップを防ぐための対策という風に受け取ることができませんか。

根拠2:コントロールセンターの実装

そして、もう一つはコントロールセンターの実装です。これはiPhoneの特徴をMacへ輸入した新機能で、音量や明るさの調整にはiPhoneと同じような見た目の大きなスライドバーを採用しています。

そもそも、音量や明度の調節などにキーボードではなくこのバーを使う人がいるのかは疑問ですが、AppleはこのスライドバーのUIをわざわざ大きく改善したのです。それもタッチ操作でおなじみのiPhoneと同じ見た目へ。

先ほども述べたとおり、マウスやトラックパッドはタッチ操作に比べ圧倒的に大きな移動が苦手です。

タッチ操作では画面の両端を交互に押すことは造作もないことですが、マウスは「大雑把な移動」と「細かい調整」の方が得意なのです。

だからこそ、これまで長い間メニューバーの音声アイコンのUIなどAppleも手を付けてこなかったのですが、ここにきて大幅な改善とiPhoneのUIの採用。

AppleにそうさせたモチベーションはやはりMacのタッチディスプレイ採用計画にあるのかもしれません。

根拠3:MacのiOSアプリ対応

そして、これはわかりやすい話かもしれませんが、MacがiOSアプリへ対応し始めたことも根拠として述べられています。

ただし、おそらくiOSアプリがMacへ対応した1番の理由はAppleが説明しているとおり、開発者の負担を減らすことでしょう。

iOS用のアプリもMac用のアプリも、わざわざ別々に作る必要がなくなるのは良いことです。しかしながら、問題はMacがiOSアプリに対応したことによる様々な不都合です。

ほとんどのアプリが、マルチタッチの操作に対応しています。拡大のためのピンチインやピンチアウト、回転のための捻りなど多くのiOSアプリはタッチ操作前提のデザインです。

これを単純にMacで使えるようにしても私たちユーザーにとっては操作にストレスが溜まる一方です。

これは一歩間違えればMacのプラットフォームに大量のゴミのようなアプリを持ち込むことにもなってしまうのです。

もちろん全ての開発者が、しっかりと両方のプラットフォームに対応したアプリへ仕上げれば良いのですが、全く現実的ではありませんね。

それよりも、AppleがMacをタッチ操作へ対応させる方がよっぽど現実的ではありませんか?そうMicrosoftのSurfaceのように。

まとめ

macOSがタッチ操作に最適化されたiPhoneのUIを積極的に採用しているというのはやはり興味深い傾向です。

もちろん今日紹介した意見はあくまでも個人の推測です。説得力のあるように見えましたが、やはりただの推測にすぎません。

しかし、SurfaceのようにMacの一部のモデルが将来的にタッチ操作へ対応するのは案外遠くない未来かもしれないと想像させるくらい今回の変更点は印象的でした。

動画内ではもっと細かく説明されているので興味のある方はぜひチェックしてみてください。皆さんは、Macのタッチ操作対応に賛成ですか?


関連記事