NAVERまとめがサービス終了!9月30日以降コンテンツは全て閲覧不可に

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by メカ村

iPhoneが日本で流行り始めてからいわゆる「まとめサイト」と呼ばれるキュレーションサービスが一気に増え、それらはユーザーがコンテンツを作るのではなく収集し、1つの記事コンテンツとして公開する読み物として一時は注目を集めました。

そんなキュレーションサービスの1つであったNAVERまとめが本日、サービスの終了を公式ブログで発表し話題となっています。

…喜ぶ声の方が多い?

キュレーションサービス「NAVERまとめ」を運営するLINE株式会社は本日、同サービスを9月30日いっぱいでサービスを終了する事を公式ブログで発表しました。

2009年7月1日にサービスがスタートしたNAVERまとめはキュレーションサービスの先駆け的な存在であり、誰でも簡単にコンテンツを構築できる事でWeb成果物を作った事がない人も参加できる気軽さが売りでした。

しかしこの気軽さは、サービスがスタートして割とすぐに「著作権法の引用の要件を満たさない違法な無断転載」という問題を生み出す原因となり、多くの著作者から批判された他サービス開始からわずか2年でGoogleの広告配信サービスから除外され、広告収入を断たれるという事件も発生。

また中身のない引き延ばしと広告の差し込みが非常に多いまとめ記事も多く、それらの多くが直近で話題となった時事ネタに関するものが多い事から「検索結果汚染」と批判されたり、NAVERまとめを批判する内容を投稿すると自動的に非表示にされるといった批判も相次ぎました。

こうした背景からNAVERまとめはキュレーションサービスの先駆けであるものの、特にネット歴が長いユーザーにとっては邪魔なサービスとして批判される事もあり、Twitterを見てみても悲しみの声より喜びの声が多い始末です。

LINE株式会社は今回の件について、「サービス環境・市場環境の変化による単独サービスとしての今後の成長性や、LINEグループ全体での選択と集中の観点などをふまえて検討した結果」のサービス終了とし、下記日程でサービスを順次終了するとの事。

  • 7月31日新規アカウント登録の停止
  • 9月30日​サービス終了​
  • 9月30日​まとめ記事ダウンロード機能の提供
  • 11月上旬最終インセンティブ確定
  • 11月30日​まとめ記事ダウンロード機能の提供終了
  • 翌年2月16日​支払い申請機能の提供終了​​

ちなみに上記ツイートの通り、同時期にサービススタートしたTwitterまとめサービスのTogetterは、「NAVERまとめでまとめられたツイートの部分はTogetterに移行できるよ!」とちゃっかり移行を促しています。

様々な意見があり批判の声も多いキュレーションサービス、もしかしたら今回の件を皮切りに多くのサービスが進退を考え始めるかも知れません。

まとめ

iPhone 4全盛期の頃は「〇〇まとめリーダー」なるアプリがストアに溢れかえっており、スマホでの読み物コンテンツとしてなかなか優秀な時期もあったのですが、インセンティブ欲しさに中身のない記事を量産するユーザーも増え一気に廃れた分野でもあります。

サービスの生き死には、運営の舵取り半分とユーザーの使い方半分だと思うのですが、NAVERまとめは正直どっちも悪かったと言わざるを得ないのでしょうね。


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