オーバースペック過ぎない?iPhone 12は240fps 4Kビデオを撮影できるらしい

安価なコンデジよりも高性能になりつつあるiPhone、その性能はソフトウェア制御や加工アプリの存在、即座にあらゆる方法で共有できる事を考えるとコンデジよりも便利な存在となっています。
そんなiPhoneの次期モデルであるiPhone 12について、市販のハイエンドビデオハンディカムを遥かに凌ぐ性能になるとの情報が出てきました。
流石にオーバースペック過ぎる
昨日未明、複数の情報源から「iPhone 12は7枚のプラスチックレンズをメインカメラに採用し、240fps 4Kビデオを撮影できる」という情報がリークされました。
情報源こそ明かされていないものの情報が出てきたタイミングがほぼ同じである事から、元々1つの情報源から漏れた情報が複数のメディアでほとんど同じタイミングで公開されたものと考えられています。
その情報によると前述の通り「iPhone 12は7枚のプラスチックレンズをメインカメラに採用」、iPhone 11の6枚レンズ構成から1枚レンズを増やした事となり、例えばより広角な撮影、またはマクロ撮影、あるいはスマホカメラにありがちなフレア(光の輪)を軽減する事ができます。
このレンズ構成についてはかねて特許やこれまでのiPhoneカメラの変更履歴から見ても驚くほどの内容ではないのですが、問題となっているのは後半の「240fps 4Kビデオを撮影できる」という情報です。
現状iPhone 11では最大で4Kビデオ撮影に対応し、そのフレームレート(1秒間に何枚の像を撮影・表示するか)は24fps(1秒間に24枚)・30fps(1秒間に30枚)・60fps(1秒間に60枚)に対応というものです。
これが一気に4Kビデオ撮影で240fps(1秒間に240枚)というのはいくらなんでもオーバースペックというもので、例を出せばSONYの現行ハイエンドハンディカム「FDR-AX700」でも4Kだと30fpsが限界、FullHDでさえ120fpsが限界となっています。
確かに技術的に240fpsは可能なのでしょうが、4Kでこのフレームレートだと動画の保存容量が信じられないほどのサイズとなり、一般の保存レートで単純計算すると1分程度の動画で6GB前後の保存容量に膨れ上がってしまいます。
もしかしたらスーパースローモーション撮影用とかなのかも知れませんが、これが本当の情報ならいよいよスマホなのかカメラなのかわからなくなってしまいますね…。
まとめ
おそらくこのカメラがiPhoneで実現したとしてもiPhone 12 Pro Maxのみの採用など限定的な実装とはなるのでしょうが、SONYのハイエンドハンディカムの8倍ものフレームレートというのはなかなかに非現実的な情報ですね。
ハンディカム界隈では「FullHDで十分」「60fps以上はほとんどの人が知覚できない」なんて言われていますから、4Kビデオ撮影で240fpsなんてとても必要ない気がしますが…もし本当ならiPhoneの開発は迷走し始めているのかも知れません。