Apple Glassはカスタマイズ性が高い?パーツを組み合わせるモジュール式採用か
噂や特許取得などは多いもののまだ姿形が見えてこないApple製スマートグラス、俗にApple Glassと呼ばれるこのデバイスは、メガネ型のARスマホと表現されるような未来のデバイスに設計されています。
そんなApple Glassなんですが、最近新たに出願された関連特許によってiPhoneなどの完成されたデバイスではなく、パーツを選択して組み上げるモジュール式デバイスで発売される可能性が出てきました。
必要な機能だけ盛り込める?
先日Appleが新たに出願したApple Glassに関する特許は、構成するフレームコンポーネントに関わる新しいもので、ほとんどのパーツがユーザーの好みによってパーツをチョイスして組み立てられる仕組みを説明しています。
例えばメインフレームの左右にあるヒンジにはスリットが入っていて、ここにはiPad Proにあるようなスマートコネクターが搭載されており、様々なタイプのテンプル(つる)から選んだものを接続できるようになっています。
今までのApple Glass特許を見る限り、テンプル側にバッテリーやタッチデバイスを搭載するようになっており、例えばバッテリーサイズを変更したり、タッチパネル領域の広さを変更するために好みのテンプルパーツをチョイスして接続できるようになっているワケです。
特許画像ではテンプル部分の大きさや厚さによって搭載できるモジュールに違いがある事が示されており、大きければ大きいほど多くのモジュールが搭載できるものの重くなり、必要最低限のモジュールにまとめれば軽微なデバイスに仕上げる事ができます。
またこのスリットからメガネのレンズ部分を引っ張り出せるよう設計されているようで、例えばメガネのような無色のものにしたり、サングラスのように暗めのカラーやマジックミラー的なレンズに交換できるようです。
以前取得されたApple Glassの特許ではこのレンズの手前に視力矯正光学システム、つまり一般のメガネにある度のついたレンズを搭載できるような仕組みもあり、Apple Glassは今まで噂になっていたデバイスではなく、ユーザーのニーズに合わせられる状態で販売される可能性が高いです。
またフレームそのものにもサイズや機能を含めたいくつかのバリエーションが予定されているようで、もし販売されるならiPhoneのように機能グレードを分けてリリースされるかも知れませんね。
ここ数年AppleはAR事業にかなり注力していますし、iPadにはApple Glassでも採用されそうなLiDARスキャナを搭載したりしていますから、来年のWWDCには発表されるのかも知れません。
まとめ
既存のARヘッドセットなどはカスタマイズ製のほぼない単一なデザインがほとんどですから、こうしたユーザーニーズに合わせてモジュールを組み替えられるデバイスになるのはコンセプトとしてかなり素晴らしいものだと思います。
専門家らが言う「スマホに代わる次世代デバイス」という意見には賛同しかねますが、新規格のデバイスとしてApple Glassのような新しいデバイスがAppleからリリースされる事を望んでいる人も多いでしょう。