中国で右耳のAirPodsが爆発する事件発生!Appleが原因調査をスタート
左右完全独立型ワイヤレスイヤホンのパイオニアとして圧倒的シェアを誇るAirPods、機能を拡張した次世代モデルであるAirPods Proの売れ行きも上々でまさに順風満帆といったところだったのですが、それを揺るがしかねない事件が発生しました。
なんと中国でAirPodsをしながら通話していた男性のAirPodsが爆発し怪我を負ったとして、ニュースとなっています。
中国国内でも懐疑的
中国の中央東部にある鄭州市で5月19日、AirPodsをしながら通話していた23歳の男性のAirPodsが突然爆発し、聴覚障害を伴う怪我を負ったというニュースが報道されました。
鄭州大学第一付属病院が発行した診断証明書によると、右耳に装着していたAirPodsが爆発した影響で右耳道前壁(右耳の鼓膜前の皮膚)の皮膚裂傷を起こしている事が確認できたそうです。
男性はワンダープラザ(二七万达广场)近くにあるApple Store郑州万象城店で1,276元(約19,300円)で購入したと説明しており、両親とTVレポーターと共にApple Storeへ赴きAirPodsが爆発して右耳を負傷した旨を説明しました。
これが事実であればSAMSUNGのバッテリー爆発事件などを彷彿とさせる大惨事なのですが、彼の説明や爆発したとされるAirPodsなどにAppleのスタッフやネット上でニュースを見た人から懐疑的な声が上がっています。
まず第一に中国のApple Storeで販売されているAirPodsは1,246元であり、購入したと証言している1,276元とは金額がズレています。
また爆発と表現されたAirPodsですが、確かに複数の亀裂は確認できるものの爆発痕や炎上痕などが一切確認できず、診断証明書にも皮膚裂傷と書かれ火傷関連の表記は見当たりません。
また避けた部分をiFixitの分解レポートで確認したところ、一番大きく裂けている部分はバッテリーとスピーカーの接合部分でほぼ空間となっており、ここから裂けるのは外部から圧力がかからないと無理なのでネットでも「明らかに踏まれている」といった冷ややかなコメントが出ています。
AirPodsのバッテリーはいわゆるうどん部分にあり、仮にコレが発熱なり爆発なりしても右耳道前壁に衝撃は伝わらないと考えられおり、現在Appleがこの爆発したとされるAirPodsを回収して原因究明をスタートしたとの事です。
まとめ
今までバッテリーが爆発したとされるものはどれも勢いのある爆発痕(黒いススの放射状の線など)が確認されており、仮にバッテリーが原因だったとしても右耳道前壁に衝撃は伝わらないと考えられているだけに、男性が何らかの圧力をかけた(右耳を下にして寝っ転がってたなど)か、AirPodsをつけた耳を平手打ちなどで思いっきり叩かれたのではないか?といった声も上がっています。
すでにAppleは全世界に1億台以上のAirPodsを販売しており、こうした故障事故は史上初となりますから保証やリコールなども含めてかなり注目を集めています。