地名変更も?Appleが黒人抗議デモを受けイギリスのApple Store名変更

投稿日:

by メカ村

黒人男性が警察官に拘束されている最中に死亡した件を受け、アメリカでは大規模な抗議活動が始まり今や世界中で差別抗議でもが展開されており、各国の代表や機関、多くの企業や著名人を巻き込んで様々なニュースが発生していますね。

Appleも店舗が襲撃に遭い商品を略奪されたり、関連地域の店舗を閉鎖へ追いやられたり、閉鎖用の木の壁をメッセージボードにしたりなど何度も話題に上っているのですが、ついに店舗名を変更する動きも見せているようです。

黒人奴隷に関わりのある名前

イギリスのスコットランド南西部に位置するグラスゴーのブキャナン通りに面するApple Storeが昨日未明、特にプレスリリースやレポートなどを公表せずに名称変更を行なっている事が明らかとなりました。

変更前の店舗名は「ブキャナン通り店」でしたが、現在はブキャナン通りを外して都市名である「グラスゴー店」に変更されており、AppleのHPとWeb Archivesによって変更の事実が確認でき、また調査からこの変更が今回の黒人差別に由来している事が明らかとなりました。

このブキャナン通りは同地で財を成した英雄アンドリュー・ブキャナン氏にちなんで名前を付けたと説明されており、調べてみると1700年代にタバコ商人として活躍し、現在ブキャナン通りと呼ばれる地域にいくつもの不動産を所有し巨万の富を築きました。

イギリスで公開されているネット上の資料を読んでみても特に黒人差別に関係ある史実は見つからず、「黒人差別に本当に関係あるのか?」と懐疑的になってしまったのですが、イギリス国外の資料から読み解くと話は変わってきます。

確かに彼はタバコ商人としてグラスゴーを発展させた英雄なのですが、この裏には非常に多くの黒人奴隷を使ってタバコ畑や工場を運営していた事実があり、奴隷によるほぼお金のかからない運営体制、つまり奴隷労働であったからこそ富を築く事ができたと言えます。

また別の資料では「奴隷主」とも称されており、彼を含め当時のイギリスで富を築いたほとんどの事業が奴隷に由来するものであり、奴隷貿易そのものも当時のイギリスの主力商品でしたから、「奴隷なしには語れない歴史」とも言われているそうです。

この事実は現地であまり詳しく説明されていないそうで、ブキャナン氏=奴隷主と結びつかない人も非常に多いそうですが、そうした部分にAppleが今回配慮した事になります。

他にもイギリスでは奴隷商人や奴隷で富を築いた英雄の銅像を撤去する動き、まだ撤去されていないものについての撤去呼びかけや関係地名の改称が呼び掛けられており、これからヨーロッパを中心に多くの地名が変更される可能性も出てきているようです。

まとめ

驚くべき事に、イギリスでは基本的に教育で「黒人は奴隷だった(されていた)」という事実自体は教えるのですが、富を築いた英雄が奴隷を使っていた事実をほとんど教えず、見た目に綺麗で華やかな通りが奴隷労働の成果で作られた事などは教えられないそうです。

今回は1店舗のみの改称でしたが、今後名称の調査が進められれば多くの店舗・通り名・地名などが改称されていく可能性は十分考えられるでしょう。

参考:9TO5Mac

関連記事