Apple Watchのバンドは将来的にボタン搭載?新技術の圧電インクとは

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by メカ村

世界で一番売れているウェアラブルデバイスであるApple Watch、iPhoneと連携してある程度のバイタル情報を管理確認できる事もそうですが、ちょっとした財布代わりになったりiPhoneへの通知を確認できるなどなかなか便利なデバイスですね。

基本的に入力は画面とデジタルクラウンのみだったのですが、かねてより要望の多いバンドへのボタン配置などが現実味を帯びてきたようです。

デバイス革命を起こしかねない圧電インク

Appleは先日Apple Watchに関わる新たな特許として、圧電インクを利用したApple Watchバンドの特許を取得しました。

この特許は単純にApple Watchにボタンや感触フィードバック(iPhone 8などにある押し込めないホームボタンを押し込めてるように振動で錯覚するもの他)を追加する単純なものなのですが、この特許を成立させる新技術「圧電インク」を採用している事に注目が集まっています。

調べたところによると、「圧電インク」とは2019年1月21日にバージニア工科大学の研究チームが発表した新技術で、ざっくり言えば運動エネルギーを電気エネルギーに変換する「圧電効果」を進化させたものです。

「圧電効果」は特定のセラミックに一定の圧力を加えたり変形させる事で電力を得ていた(逆も然り)のですが、材料となる構造体がある程度物理的に大きなものになってしまい、大きな製品などには使用しやすかったのですが一般家電にはなかなか応用できないものでした。

しかし「圧電インク」は、3Dプリンターによってインク状になった圧電素材を基材と合わせて3次元構造化する事ができ、構造物の体積いっぱいいっぱいに近い体積まで自由な構造で生み出せるので、様々なデバイスに搭載できる上に発電量も向上するなど注目が集まっています。

例えば既存の方法でApple Watchのバンドにボタンを設けると、ボタンや触覚デバイスの消費電力はApple Watch本体から供給しなくてはならないのですが、バンドそのものが感電デバイス化しているのでボタンを押した時の運動エネルギーでこの電力を賄う事ができてしまいます。

「圧電インク」の細さは髪の毛の数分の1の細さだそうで、組み込もうと思えばほぼ全ての機器に組み込めるサイズ感ですから、この技術が実用化されればデバイス革命も十分ありえる新技術となっています。

AppleはApple Watchのバンドについて、最近他にもアンテナ化やタッチレスジェスチャー、バッテリー化や自動調整などの特許など多数取得していますから、もしかしたら近年中にこうした機能系のバンドを多数リリースするのかも知れません。

まとめ

「圧電インク」についてはコチラでバージニア工科大学の資料が確認できるのですが、動画を見てみるとかなり画期的な技術である事がわかります。

量産化や一般販売できるレベルにまでこの技術が落とし込めるかはまだわかりませんが、他のデバイスにも転用できる可能性が高いのでAppleの手で実用化レベルまで開発して欲しいですね。

参考:appleinsider

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