一体何が!?一般人男性がAppleを名誉毀損などで1兆ドルの損害賠償請求

もはやAppleが訴えられるのは珍しくもないニュースとなっており、ライバル企業やパテントトロールはもちろんの事、消費者集団や個人技術者などにもしょっちゅう訴えられていますね。
しかし先日ミザリー州に住む男性がAppleを相手取り、1兆ドルもの損害賠償請求を行いニュースとなっています。
Apple Storeでの修理が原因
ミザリー州東部に住むレイボン・テレル・パーカーさんは先日、Appleを相手取り1兆ドル(約110兆円)の損害賠償請求をアメリカ地方裁判所へ提出しました。
今までに企業が特許侵害で数百〜数千億ドルを請求する事は珍しくなかったですが、1個人の一般人がAppleに対して1兆ドルもの巨額損害賠償請求を行うのは今までに例がありません。
まだ裁判所に関係書類が提出された段階なので正式に裁判がスタートしたワケではないのですが、この書類自体は電子書籍サービスScribdで公開されており確認する事ができます。
書類によると、2018年10月29日にパーカーさんはミズーリ州のセント・ルイス・ガレリアにあるApple Storeに訪れ、iPhoneの修理を依頼しました。
具体的な故障箇所などは記述されていないのでわかりませんが、パーカーさんは最終的に修理が終わり正常に動くようになったiPhoneを受け取ったものの、受け取ったiPhoneは元々持っていたiPhoneではなくAppleが用意した新しい別物であり、Appleが彼を騙して元のiPhoneを回収したと説明しています。
これにより彼は入院(?)・旅行(?)・苦痛・屈辱・恥ずかしさ・人間性を傷付けられたとし、1兆ドルの被害を受けたとして名誉毀損などの損害賠償請求に至ったそうです。
書類にはこれ以上の情報はなく、詳細情報やAppleのコメントも現状出ておらず、事件の全貌はパーカーさんが提出した書類からしか汲み取れないのですが、故障箇所修理で対応できなくて新品のiPhoneを渡した事が原因である事はわかりますね。
彼の書類を読む限り、彼を騙して元のiPhoneをAppleが不正に取得し、そのiPhoneの中にある情報などによって彼を名誉毀損たらしめたような書き方をされており、今後裁判所やAppleのコメントで詳細が明らかになっていくと思われます。
まとめ
正直こんな訴訟がまかり通ってしまうと、今後Appleの交換修理自体がなくなりかねない事案なのですが、Appleの企業価値の半分である1兆ドル(約110兆円)もの巨額訴訟を個人で行った事実は注目を集めています。
ただ事件発生のタイミング(2018年10月29日)から現在まで何故か訴訟を起こさず、今になって訴訟を起こした事を考えると、コロナによって金銭面で問題が発生し、賠償金目当てで適当にAppleを訴えたように見えなくもありません。