2020年のiPhone売り上げは8%減!…だけど業界で見たらマシな方の模様

世界的な新型コロナウイルスによるパンデミックにより、ほとんどの業種は経済活動停止ないし制限を余儀なくされ、ウイルスの脅威と同様に世界経済にも未曾有の縮小状態が続いています。
これに伴いスマホ業界でも売上減が確認されているのですが、同業他社に比べてAppleのダメージはまだ軽微な事が明らかになりました。
他社の半分以下のダメージ
特にIT分野の調査などを行っているスタンフォードのガートナー社は昨日、2020年1月〜3月いっぱいまでのスマホ売り上げに関する調査を発表しました。
調査資料は下図の通りで、スマホ業界は全体でおよそ20%ほどの売り上げ減少が確認されており、これは以前より確認されていたスマホ市場の普及時代の終わりによる売り上げ微減と、新型コロナウイルスによる経済活動委縮にの両方によるものです。
2010年頃から2016年頃までのスマホを持っていない人がスマホを購入する事で爆発的な売り上げをみせ、2016年頃から最近までは新規購入ではなく機種変更が主になり始めた事から、業界全体的に売り上げが微妙に減り始めていました。
それに加え、ここ数ヶ月は新型コロナウイルスの影響で世界的に外出禁止令や自粛令などが発令された事もあり、ネット注文などができる時代にはなっているものの平均して20%も売り上げが下がる事態となっているようです。
もちろんiPhoneを販売するAppleもその例外ではないのですが、全体の平均減少率が20%ほどなのに対しAppleは8.2%と半分以下の減少率となっており、競合他社よりもかなりダメージは少なそうです。
またこの統計期間には最近人気の新しいiPhone SEは含まれておらず、次回実施される4月〜6月の売り上げ統計ではプラスに転じる可能性も少なくありません。
基本的にiPhoneの売り上げは発売月である9月から10月をピークにどんどん下がって行きますから、今年4月に発売されたあたらしいiPhone SEの売り上げでプラスに転じるのは当然と言えば当然ですね。
競合のSAMSUNGが22.7%減という状況ですから、Appleの8.2%減はお世辞抜きに企業努力の賜物なんでしょうね。
まとめ
世界中でもスマホの売り上げ激減!みたいなニュースはちらほら見てましたらか、業界全体で見れば売り上げ20%減というのはなかなかの下がり幅であるものの、他の業態に比べればまだまだマシな部類なんですよね(外食産業やホテル業、観光業はもっと壊滅的)。
その中で僅か8.2%減ですから、業界全体が緩やかな売り上げ減になっている状況を加味するとAppleにとってはほとんどコロナの影響がなかったといっても過言ではないでしょう。