Mac ProのアレがiPhoneに?あの格子模様特許説明画像にiPhoneの姿が

昨年末に登場するとすぐにその見た目から「チーズおろし」呼ばわりされたMac Pro、「ゴミ箱」呼ばわりの2013年モデルよりはマシですが、モバイルデバイスの分解でお馴染みのiFixitに実際にチーズおろしを実験される始末となりました。
その原因となったアルミ格子模様の3D構造特許がAppleによって取得され公開されたのですが、なんとその説明画像にiPhoneが写っており、一部ではiPhoneもあの格子模様を採用するのでは?とざわつき始めています。
バンパー部分などに採用?
アメリカ特許商標庁は昨日、かねてよりAppleが申請していた64の特許や意匠などを認可し公開したのですが、その中にはMac Proの特徴的すぎるアルミ格子、俗にチーズおろしと呼ばれる構造の特許が含まれていました。
この格子構造は何も奇をてらったデザインなのではなく、アルミの表面積を3D構造で2倍に拡張し空気の通り道を作ることで、効率的な放熱板としての役割を持っており、アルミケースで包み込むiMacなどよりも遥かに高い放熱性を実現しているそうです。
特許では当然この特許がどのように成立しているかを説明する画像が添えられているのですが、なんとその画像の中にiPhoneのバンパーを同様の3D格子模様にしている画像が見つかりました。
画像を見る限りラウンドエッジになっているiPhoneのバンパーに、かなり小さめの3D格子模様がびっしりと彫られている様子が見られ、放熱性能を高めるためにiPhoneへ採用する可能性が少なからずあったようです。
また別の画像ではバンパー部分ではなくバックパネルに小さめの3D格子模様が大きめのライン状に施されていたり、X字型の内部パーツに同様の格子模様を施して組み込むような説明画像も見つかっています。
X字型の内部パーツについては放熱性能だけではなく、その格子模様の3次元的な構造によって格子模様を施す前よりも軽くて強度の高いパーツに仕上げる事ができるそうで、iPhoneに限らずさまざまなApple製品の補強フレームとして採用できるそうです。
仮にiPhoneのバンパーに採用されると、格子模様が貫通していないようなので防水性などは保たれると思いますが、その小さなもようにゴミや汚れが溜まってしまいそうであまり良い印象は持てないです。
あくまで特許説明画像に掲載されただけなので必ずしもiPhoneのバンパーがこうなるというワケではないのですが、正直iPhoneのバンパーにこの特許構造は採用しないで欲しいですね。
まとめ
現時点でこの特許が採用されているのはMac ProとPro Display XDRだけですが、もしかしたら今後iMacなどのアルミ外装製品に順次採用されるかも知れません。
放熱性能が高いのはもちろん軽量化と剛性強化にも一役買っているので良い特許なのは間違いないですが、できれば頻繁に手を触れる部分のパーツには採用しないで欲しいところです。