iOSアップデートの対応難航?Appleが共有バグ対応に対象アプリを強制アプデか

iOS 13.5が正式リリースから各所で確認されている共有バグ、アプリを起動しようとすると「このAppの共有は取り消されました」と表示されアプリが利用できなくなるというもので、世界各国から再現の報告が上がっています。
このバグは2018年頃からごく少ない発生頻度であったもののすでに確認の取れているバグだったのですが、Appleはこのバグを現状すぐに解決する事ができないようで、ここ10日間ほどでアップデートされたアプリに対策を施し、強制的にアップデートを配信したようです。
いきなりすごい数のアプデ
日本時間の5月21日にiOS 13.5が正式リリースされ、この日を境に少しずつ「このAppの共有は取り消されました」というポップアップ表示が出てアプリが開けない、という報告が世界中で確認されています。
この情報に以前から同様の不具合が発生していた人や専門家からは「共有バグが発生している」とコメントされており、どうやらiOS 8で追加された家族間でコンテンツを共有する「ファミリーシェアリング」である事がわかっています。
通常であればAppleがiOSに問題解決のためのパッチを当てたマイナーアップデートを待つばかりなのですが、どうやらこのバグはそう簡単に解決できるようなものではないようで、なんとAppleは問題の発生したアプリ側に強制的に手を加える強行に出たようです。
ここ10日間でアップデートが公開されたアプリについて、なぜかすでにアップデート済みなのに全く同じ更新内容のアップデートが通知されており、どうやらこれらのアプリに個別に問題解決のためのパッチを当てているようです。
この共有バグは基本的にアプリ本体を削除する以外に対策がなく、アプリを削除して再インストールするか、「Appを取り除く」によってアプリデータを残しつつアプリ本体を削除し再インストールする手法でしか解決できません。
それをユーザーに強制するのはエコシステムの管理者としてあるまじき横暴に見えなくもないと考え、まだ批判の少ないであろう配布アプリに強制的にパッチを当ててリリースする手法に踏み切ったものと考えられます。
少なくとも5年半以上放置されてきたバグですから、「ファミリーシェアリング」パッケージを参照したりしている他のソースコードも少なくないと考えられ、かなり大規模な改修が必要なのだと推測されています。
安全な回避方法自体はあるのでこんな事をせずとも、「Appを取り除く」によってこれらのバグを回避できる旨のプレスリリースを発行するなりすれば良いと思うのですが、Appleの「ユーザービリティ」に対する姿勢的にありえなかったんでしょうね。
まとめ
昼頃に気がついたら26件ものアップデートが来ていて何事!?と思いましたが、Appleがこのような手法を取っていたんだとニュースで見たらとりあえず安心できました。
自動アップデートをオンにしているはずなのに大量のアップデートが通知された人は、とりあえずバグを発生させないためにもタイミングの良い時に一気にアップデートしておきましょう。