SAMSUNGが軍隊用Galaxy S20を発表!暗視モードやステルスモードも搭載

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by メカ村

IT技術の軍事利用については世界的にも批判される事が多く、2018年にはGoogleがアメリカ国防総省にAI技術を軍事利用を目的に提供するという計画が明らかとなり、双方に国内外から多くの批判が上がっていました。

それくらいIT技術の軍事利用は世界にとって忌むべき行為なのですが、なんとSAMSUNGはアメリカ政府に向けて軍隊用Galaxy S20をプロモーションしており、先日ついにその軍隊用Galaxy S20が公開され物議を醸しています。

ガチの軍用スマホ

SAMSUNGがGalaxy S20の新しいバージョンとして、軍事利用のために様々なカスタマイズを施したGalaxy S20 Tactical Edition(戦術版)を公開しました。

このTactical EditionはGalaxy S20をベースにソフトとハードの両方をカスタマイズしたもので、公式ページを見る限り一般販売しておらず、どうやらビジネスサイトからの受注販売のみでの展開になりそうで、今年の7〜9月の間に発売されるそうです。

ベースはGalaxy S20なので専用ケースなどの着脱オプションを取り外せば見た目はGalaxy S20なのですが、追加のハードウェアが内蔵されており「暗視モード」「戦術無線(ステルスモード)」「レーザーレンジファインダー」「手袋をしたまま操作」を搭載。

「暗視モード」は暗視ゴーグルなどを装備している状態でも画面が見られるようになるモードで、おそらく完全にバックライトを消した状態(OLEDなので本質的には表現が違います)で画面を表示し、強い光を見られない暗視ゴーグルでも見られるようにするのでしょう。

「戦術無線(ステルスモード)」は一般的なスマホに搭載されている全ての無線通信を遮断し、その上でGalaxy S20 TE同士のみで可能な無線通信を可能にするとの事で、おそらくトランシーバー機能のようなものが盛り込まれているようです。

「レーザーレンジファインダー」とは赤外線による測量方法の事で、赤外線を利用して一瞬にして自分の居場所から目標地点や標的までの距離を算出でき、サバゲーなどでも使用している人がいるようです。

「手袋をしたまま操作」は今までの静電容量式ではなく、過去のタッチパネルで採用されていた感圧式を応用する事で実現しており、たとえ分厚い手袋をしていても指からの圧力でいつものようにスマホを操作できるようになるそうです。

前述の通りSAMSUNGはこれをアメリカ政府、特に国防総省や部隊にアプローチしているそうですが、そもそも敵国にもなりかねない韓国の通信デバイスを軍の正式装備に採用するとは考えにくいですね。

まとめ

一部のミリタリーを趣味にしている人はSNSなどでGalaxy S20 TEの個人販売を希望しているようですが、それこそ個人で簡単に入手できてしまえば戦術装置としての価値は皆無となりますから、普通に考えて一般市販される事はまずありえないでしょう。

また敵になり得る韓国の企業が作った戦術装置をアメリカが導入するとは到底考えにくく、最終的に韓国軍で正式装備になりました、といったニュースが今年の夏から秋に流れるような気がしなくもありません。

参考:THE VERGE

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