Microsoftが2画面用のWindows 10Xをラップトップに採用、よりスマホに近い形へ

昨年Microsoftは新しいスマートデバイスの候補として2つのデュアルディスプレイデバイスの開発を発表し、特にWindows 10Xを搭載すると発表されたSurface Neoは世界中でかなりの注目を集めました。
そのSurface Neoは残念ながら今年の発売を諦めたようですが、Windows 10Xの方はラップトップ向けに展開するつもりである事が明らかになりました。
スマホに近いUI
Microsoftはデュアルディスプレイデバイスを販売するにあたり、PCと同等の処理能力や自由度とスマホの操作性を両立させるため、Windows 10Xという新しいOSを開発していました。
このWindows 10Xは単純な2画面でPC画面を展開するOSではなく、タッチディスプレイを想定したスマホやタブレットに見られるUI/UXとなっており、タッチ操作でもキーボードやマウスなどの外部機器での操作でも使いやすさを追求しています。
上図は実際にWindows 10Xが起動している画面なのですが、まるでiPadを横にしてアプリを2つ全画面で使用するSplit Viewに似ている事がわかりますね。
これはWindows 10Xのスタート画面なのだそうですが、左側はMicrosoft製のブラウザであるEdgeが、右側はAndroidタブレットの縦画面表示のホーム画面のようになっており、PCOSでありWindowsを冠するOSながらスマホなどの要素が取り入れられています。
タッチ操作で操作しやすいという事は、ほとんどイコールで外部機器での操作もしやすいUI/UXデザインであると言え、この表示構造やシステムがPCに移植されたとしてもかなりの操作性を誇るでしょう。
MicrosoftはこのWindows 10XをデュアルディスプレイPCであるSurface Neoに初搭載の予定でしたが、コロナウイルスの影響で開発や生産に遅れが出ており、2020年冬発売予定を昨年宣言したものの最近になって年内発売を中止したとリークされています。
この影響もあってMicrosoftは先にラップトップPC、つまりノートパソコン向けにチューニングを行なった上で協力会社の作ったPCに載せてリリースすると報じられています。
残念ながらこの協力会社がどこなのか、いつ頃発売されるのかなどは明らかになっていないのですが、昨今のPCに触れずスマホに触れてきた若者にとっては、現行のPCよりも直感的に操作できる素晴らしいOSになる可能性を秘めています。
まとめ
デュアルディスプレイデバイスが発売延期されてしまった事は残念ですが、ラップトップ用とは言えシングルディスプレイ用にチューニングし、今後PC用として普及されるのはスマホの方が親しい人にとっては嬉しいニュースになるかと思います。
ちなみに「現行のPCよりも直感的に操作できる素晴らしいOS」という意味ではMacは随分昔から実施しており、スマホやタブレットが採用しているアプリケーションドックはAppleが1999年に特許申請し2001年にリリースした機能だったります。