受信するだけでクラッシュ!iPhone復元が必要になる可能性のある文字列が発見される
過去に、特定の文字列や絵文字がiPhoneをクラッシュさせ再起動ループに陥らせるようなバグがいくつか存在していたのですが、今週未明に新たな文字列バグが見つかったと話題になっているようです。
この文字列は通知を受信するだけでiPhoneがクラッシュしたりするそうで、ユーザー側では対策を一切する事ができずAppleによるOSアップデートによってパッチが適用されるまで改善されないようです。
ほとんどのApple製品に被害
今回見つかった文字列のバグはイタリアの国旗絵文字と、シンディー語と呼ばれるパキスタンのシンド州の公用語の特定文字列によって引き起こされるバグです。
このバグは通知を受け取れるAppleデバイスすべてに影響を及ぼすようで、iPhoneやiPadはもちろん、各種MacやApple Watchなども通知を受け取るだけで深刻な状態になるとの事。
症状は様々で1回の受信では問題ない場合もあるそうですが、そのままOS自体がクラッシュして復元モードに移行してしまったり、完全にフリーズして操作を一切受け付けなくなったりとなかなか悪質なバグになっています。
条件はイタリア国旗絵文字とシンディー語特定文字列を受け取るだけなので、ユーザー側からは電源を切るか通信を切るかしか防衛手段は無く、Appleがこのバグに対応したパッチをリリースするまで危険な状態にさらされ続ける事になります。
video of it in action, credit to MTAC on discord pic.twitter.com/hvFqkkAHg1
— Benjamin G. (@randomblock1_) April 23, 2020
Appleはこのバグについてすでに対策を作成済みなのですが、そのパッチを含んだOSはiPhoneの場合iOS 13.4.5以降だそうで、まだiOS 13.4.5がベータ版である事を考えると今すぐリリースされる可能性はかなり低いそうです。
また情報が少ないのですが、今日になってイタリア国旗絵文字が省かれたシンディー語文字列のみでも同様のバグ発生が報告されており、もしかしたらiOS 13.4.5ではシンディー語文字列のみのバグに対応できていない可能せも出てきています。
The craziest iOS crash text bug 💀 pic.twitter.com/29LJPb67WP
— EverythingApplePro (@EveryApplePro) April 23, 2020
今のところこの文字列を誰がどのように発見したかは不明なのですが、Telegramと呼ばれるドイツ系のインスタントメッセージサービスからTwitterなどのSNSを中心に拡散している事がわかっているそうです。
悪意ある知り合いからこの文字列を送られない限り問題のないバグなのですが、安易な気持ちでイタズラに送信するような人もいなくはないので、使用しないよう注意喚起が行われています。
まとめ
メッセージ通知を受け取るだけで発生してしまうバグなので基本的に対策は不可能、Appleのパッチでしか防ぎ様がなくすぐに配信されるようすもないというのはなかなか歯痒いですね。
現行iOSが13.4.1なので、一部ナンバリングを飛ばして13.4.5がリリースされる日は近いかも知れません。