外出禁止でYouTubeトラフィックが15%増!儲かってると思ったらむしろ収入減らしい

近年稀にみるパンデミックを引き起こした新型コロナウイルス、世界各地で外出禁止または自粛などが呼びかけられ繁華街などのモバイルトラフィックは著しく低下し、自宅のWi-Fiなどを利用し動画サイトなどを視聴する人がかなり増えているそうですね。
YouTubeもおよそ15%ほどのトラフィック増が見込まれており、動画による収益がどんどん増えていると思われたのですが、むしろ収益の方はどんどん減り始めているという事態に陥っているそうです。
広告提供者の予算削減
世界中に見られる自宅待機の影響を受け、例えば動画サービスやオンラインゲームサービス、アプリケーションやケータリングサービスなどの利用が増加傾向にあり、ほとんどの業界が休業を強いられる一方で直接接触を伴わないか希薄なサービスは売り上げを伸ばしているパターンもあります。
そして世界でも有数の動画サービスかつ基本無料で利用できるYouTubeは、およそ15%のトラフィック増加が見込まれているのですが、利用こそ増えているものの収入自体はむしろ減少傾向にあるようです。
YouTubeの動画視聴での収入源は動画広告の再生で、例えば数秒のものが流れたり、15秒以降をスキップできる1分程度のものが流れたりと様々なのですが、この動画広告を依頼する広告提供者が急激に減ってきているとの事。
世界中で様々な自粛要請などが行われており多くの企業もその活動を中止しているため、今広告を打っても利益にできない企業は自社の休業に合わせて広告を停止したり、予算を減らしたりしているワケです。
YouTubeでvlogbrothersというチャンネルを運営しているハンク・グリーン氏の話によると、ここ最近で5%ほど再生数が増えているのですが、CPM(広告1,000回再生でもらえる報酬)が30%もダウンしていると説明しています。
同様の発言などをしているYouTuberは少なくなく、中にはCPMが半分程度にまで落ち込んだと話している人もいるようで、広告提供者が減ったり予算を減らした影響で広告の再生単価が極端に減っているワケですね。
もちろんこの影響はYouTube本体にも大きな影響を与え、利用率が15%も増えているのに収入はどんどん減少傾向という通常ではあり得ない事態になっており、サービス維持に何かしらの問題を抱える可能性もあるでしょう。
視聴者や視聴回数自体は増加傾向にあるのに広告単価が低くて収入が減っている、というYouTuberやチャンネル運営社は少なくないでしょうから、直接接触を伴わないITメディア業界にも着実にコロナの影響が出ていると言えますね。
まとめ
実際にYouTubeのCMの傾向がWebサービスやアプリなどのIT系広告が増えており、その他の業態のCMは極端に減っている事が体感でき、世界中で広告自体も自粛する企業が増えている事がわかります。
この影響はYouTubeのみならず広告で収入を得ている新聞や雑誌、Webサイトなどにもどんどん影響を及ぼすと考えられており、飲食店などに限らずこうした媒体なども経営難や経営破綻などがチラついてきているようです。