Appleがスマートグラスに本腰?イギリスの眼鏡型microLED企業買収を試みる
何年も前から噂になりながらも一向にリリースの気配がないApple製スマートグラス、IT業界の一部ではスマホに代わる次世代デバイスとの呼び声がありますが、今のところ各社からもリリースされる気配がありませんね。
Appleは以前より多くの特許などを取得してきたのですが、ついに開発に本腰を入れ始めたのかイギリスの眼鏡型microLED企業買収を試みたようです。
買収自体は失敗
Appleは先日、イギリスの眼鏡型microLED企業Plessey Semiconductorsの買収交渉を行っていた事が明らかになりました。
Plessey Semiconductorsはイギリス南部に拠点を構えるmicroLED企業で、眼鏡型のスマートデバイスに使用されるmicroLEDディスプレイの開発を主に行っています。
すでに「Data-Vµ」と「AR-Vµ」という2つのソリューションを公開しており、眼鏡型とは形容したものの例えばウィンタースポーツに使うゴーグル、水泳のゴーグル、バイクや飛行機のヘルメットなど目を覆うタイプのものならほとんどに対応できるようです。
すでにソリューションを完成させている企業を買収できれば、Appleはスマートグラスの開発を飛躍的に進める事ができ、AppleとしてはぜひPlessey Semiconductorsを買収して開発を進めたかったところでしょう。
しかしこの買収は失敗に終わったようで、情報によると同じくAR/MR分野に力を入れているFacebookが買収したとの事。
こうなるとFacebookがAppleよりも早く完成度の高いスマートグラスをリリースする可能性が高く、Facebookがスマートグラス市場のパイオニアとなる可能性も否めないでしょう。
今回の買収自体は失敗に終わってしまいましたが、Appleがすでにソリューションを完成させている企業を買収しようとしてるという事は、開発に本腰を入れている証拠にもなるのではないでしょうか?
関係者らの話によれば、Appleはスマートグラス を2021〜2022年の間に発売すると言われているようです。
まとめ
そこまで有効活用されていないものの、AppleはARKitやRealityKitなどのフレームワークをリリースしたり、新しいiPad ProのLiDARスキャナーなどハードウェアをリリースするなど、AR/MR分野にかなりの関心を持っている事は間違いありません。
スマートグラスというデバイスそのものの作り自体に疑問の声や危険視する声は少なくないのですが、5年後にはスマホが以前の製品として紹介され、スマートグラスを持っているのが当たり前の世界になっているかも知れませんね。