Appleはパスワードを廃止したい?レーダーと音声認証で自動起動の特許申請

いかにITのセキュリティが進化しても一向になくなる気配のないパスワード、インターネットが一般普及して数十年経った現在も多くのサービスはパスワードに保護されており、パスワード以外の方法のみで管理されているものはごく少数でしょう。
Appleも多くのサービスを、独自の二段階認証を展開しつつもパスワードでロックする形をとっているのですが、どうやら最終的にはパスワードを廃止したいようです。
近づき話しかければ開くロック
Appleは先日、パスワードを使用せず持ち主が近くとロックを解除する新しいセキュリティシステムの特許を申請しました。
この特許は先日発表された新しいiPad Proに搭載されたLiDARをはじめとした、レーザー測量技術などと声紋の2要素を認識して自動的にロックを解除するシステムとなっています。
レーザー測量などでは対象者の位置・体型・仕草・ハンドジェスチャーなどを取得するようで、効果範囲内に入った対象者がまずデバイスオーナーなのかどうかを体型や仕草などで確認します。
その上で対象者の声の特質を確認し、本人であると確認した場合は自動的にロック解除するシステムになっているようで、この大掛かりな仕組みからiMacなどのPC向けと考えられています。
ただし、Apple Watchのようなデバイスからバイタルサインを連動取得するような記述もあり、こちらの場合はiPhoneなどのデバイスでも応用できるように思います。
ハンドジェスチャーや喋って命令する事もできるそうですが、トリガーになるフレーズ(例えば「Hey,Siri」など)がなくても反応するようになっているそうです。
この特許が実用レベルなのであればIT革命的レベルの特許になりそうなのですが、一般普及させるにはいささかハードウェアが高くつきそうな気がしますね。
近年中にAppleが実用化できるとは思えませんがHomePodやiMacなどが実装しやすいはずなので、おそらく初登場はHomePodやiMacになるでしょうね。
まとめ
ある意味2重の生体認証なのですが、パスワードは時間さえあれば最終的に突破可能なセキュリティなので、基本的にコピーが難しい生体認証を2重にしてしまう方が安全と考えたのでしょうね。
もちろん完全にパスワードを廃止すると万が一の時に復帰できなくなりますから残すのでしょうが、持ち主が近づくだけで自動で起動するとか近代的で面白い考えですね。
au民は見ない方がいいかも。最終的に全然違うよ。