24時間で消える、Twitterが新機能「Fleets」をテスト中

世界でも比較的利用者の多いSNSであるTwitter、広告塔として使用している著名人や企業も少なくなく、その匿名性と手軽さからスマホ普及とともに利用者を爆発的に増やしてきました。
これまでにTwitterは非常に多くの機能をテスト・実装してきたのですが、今回もまた新しい機能を盛り込もうとしているようです。
24時間で消えるFleets
Twitterに買収され公式の生中継アプリであるペリスコープ、その開発者でありCEOでもあるケイボン・ベイクプール氏は先日、Twitterが新しい機能を開発しすでにブラジルで試験運用している事を明らかにしました。
この新しい機能は「Fleets」と呼ばれ、発信者が発信してから24時間で自動的に消える新しいタイプのつぶやきとなります。
We’ve been listening to this feedback and working to create new capabilities that address some of the anxieties that hold people back from talking on Twitter. Today, in Brazil only, we’re starting a test (on Android and iOS) for one of those new capabilities. It’s called Fleets. pic.twitter.com/6MLs8irb0c
— Kayvon Beykpour (@kayvz) March 4, 2020
時間制限でポストが消える仕組みは多くのSNSで展開されていましたが、この仕組みは一部の犯罪行為を増長してしまっていた過去などがあり、Twitterでは長らく実装されてきませんでした。
今回実装される予定の「Fleets」については、ベイクプール氏によって使用感を確認できるショートムービーが公開されており、ツイートのタイムラインとは独立した存在である事が確認されています。
Fleets are a way to share fleeting thoughts. Unlike Tweets, Fleets disappear after 24 hours and don’t get Retweets, Likes, or public replies– people can only react to your Fleets with DMs. Instead of showing up in people’s timelines, Fleets are viewed by tapping on your avatar. pic.twitter.com/sWwsExRLcJ
— Kayvon Beykpour (@kayvz) March 4, 2020
具体的にはタイムラインの上のスペースに、「Fleets」を利用しかつフォローしていると思われるユーザーのアイコンが並んでおり、そこをタップする事で独自のタイムラインのように「Fleets」を見たり、反応する事ができるようです。
リアクションの絵文字的なアイコンが確認できているのですが、この「Fleets」をツイートに引用したりリツイートしたり、あるいはファボる事ができるかどうかは現時点ではわかりません(性質上おそらくできないと思われる)。
I know what you’re thinking: “THIS SOUNDS A LOT LIKE STORIES!”. Yes, there are many similarities with the Stories format that will feel familiar to people. There are also a few intentional differences to make the experience more focused on sharing and seeing people’s thoughts. pic.twitter.com/OaGYZpChcN
— Kayvon Beykpour (@kayvz) March 4, 2020
Twitterで本人も忘れている過去の発言を掘り返して炎上するような案件も少なくないですから、こうした時間で消える「Fleets」で気兼ねなく発言できるようにするのは、停滞しているアクティブユーザー数の獲得が目的なんでしょうね。
この機能がいつ日本に実装されるかは不明ですが、順次アプリ版のTwitterに実装されていく事が明言されており、そう遠くない未来に実装される事でしょう。
まとめ
過去に実装された時間で消えるポスト系の機能は、例えば児童ポルノに使用されたり、特定人物の誹謗中傷などに使われた例があり、Twitterもこの機能の開発と公開にはかなり悩んだと思われます。
上記のような犯罪などの「Fleets」をどのようにTwitterが防いだり削除したりしていくかが問題の鍵となりそうですが、公開されてからしばらくは悪用されそうな気がしなくもないですね。