高級な欠陥品?Mac Proのキャスターオプションに非難轟々

比喩ではなく本気のプロフェッショナル向けのMacとして昨年リリースされたMac Pro、最低価格599,800円〜最高価格5,932,859円というとんでもない高価なPCとして発表時はかなりの注目を集めました。
そんなMac Proが今、本体性能などとは全然関係ない部分について非難を浴びているようなのですが、一体何があったのでしょうか?
高価で欠陥品の疑いのあるオプション
現行のMac Proにはタワータイプとラックタイプの2種類が存在するのですが、このタワータイプはかなりの重量(最低18kg)があり移動するのに苦労するのですが、それを簡単にするために「キャスター付きのステンレススチールフレーム」オプションが用意されています。
要は、PCの底部に最初から設計レベルで計算されたキャスターが付いたフレームへの交換オプションで、あると便利なオプションといったイメージですね。
しかしこのオプション、普通に考えればただ滑車をPCの下に4個取り付けただけで44,000円もする通常では考えられないオプションで、お金に余裕があっても選択を躊躇われる高額具合。
まぁ最低価格599,800円のPCを買う人にとっては44,000円なんて大した金額ではないのかも知れませんが、なんとこのキャスターにはキャスターとして重大な欠陥を抱えており、非難の声が聞こえ始めています。
#protip don’t get the wheels if you keep this thing on your desk. There’s no locks. pic.twitter.com/NfkqQiNKYC
— Marques Brownlee (@MKBHD) February 26, 2020
その重大な欠陥とは「キャスターロックが付いていない」というもので、移動自体は滑車で楽々なもののストッパーやブレーキが用意されていないので、少しでも設置面が傾いているとそっちへスルスルと勝手に移動してしまうんです。
上記ツイートでも実際に勝手に移動してしまう様子が動画でアップロードされており、単純にキャスターを付けることがMac Proを破壊しかねないリスクになってしまっています。
.@MKBHD One More Thing… pic.twitter.com/ySZBJp2NCy
— ᴺᴼᵀ Jony Ive (@JonyIveParody) February 26, 2020
しかもジョークでApple公式風のストッパー画像を作成する人まで現れており、価格もキャスターに合わせて1個999ドル(約108,500円)を2個ないし4個買わなきゃいけないような仕様にしてAppleを煽っちゃう始末。
この問題をAppleが今後解決するか対策を講じるかは定かではありませんが、正直44,000円払ってこの作りはボッタクリと言われても仕方がない気がしますね。
まとめ
一般的なキャスターにはどれもロックストッパーが付いてると思うんですが、デザイン性を重視したのかロックストッパーが付いていないなんて誰も思わないので、購入して勝手に動き出した人たちにとっては悪夢でしかないですね…。
何かしらストッパーを用意すれば問題なく使用できるんでしょうが、デザインの統一性なども考えでApple製の何がしかで外観を統一して欲しい感はあります。