結局折りたたみスマホって需要あるの?有名メディアが独自調査を実施した結果

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by メカ村

最近は現行のスマホ形状に需要の限界を感じているのか、一部のスマホ各社は機械的な仕組み、例えば折りたたみスマホのような機種を開発・リリースするようになってきていますね。

一部のスマホ企業は競うように折りたたみデバイスのリリースを急いてるワケですが、果たしてユーザーは本当に折りたたみスマホの購入を考えているのでしょうか?

わかってたけど需要低し

1982年からニューヨークを拠点にPC情報を配信しているPCMAGは先日、アメリカ人を対象に折りたたみスマホの需要を調べるべくランダムアンケートを実施し、11,374人分のサンプルデータを調査しました。

ズバリ「折りたたみスマホを購入する気はあるか?」という質問に対して、YESと答えたのはわずか2%(約227人)、迷っていると答えたのは16%(約1,820人)、NOと答えたのは82%(約9,327人)と、圧倒的に需要がない事がわかります。

ちなみに折りたたみスマホにする上での利点としては、当然ながら1位はコンパクトの31%、大きなスクリーンが20%となっており、他の上位要素はハイエンドスマホとほぼほぼ一緒の状況でした。

当たり前といえば当たり前ですが、折りたたみスマホに求められる機能は「大きなスクリーンをコンパクトに持ち歩ける」事に尽き、現状のそれを満たすデバイスが出ていない状況であると言えるでしょう。

そして折りたたみデバイスへの懸念事項ですが、1位はヒンジが折れてしまう25%、2位は大型スクリーンのせいでバッテリー消費が激しくなる24%、3位は画面大型化に伴う画面の壊れやすさ18%と、いずれも折りたたみスマホのメリットがそのままデメリットに転じている結果に。

これの主な原因はSAMSUNGがGalaxy Foldの試遊機をレビュアーらに提供し、すぐさま画面に不具合や故障が頻発した例の事件が関係している事は言うまでもないですね。

まだまだ出てきたばかりの折りたたみスマホなので技術的にも改善の余地は多いのでしょうが、例の事件の事もあってユーザーの関心は多少あれど購入意欲を掻き立てるほどの商品ではない事がわかります。

それでも個性などを出すために各社は折りたたみスマホをこれからどんどんリリースするのでしょうが、もしかしたら固執し過ぎて経営が傾いてしまう恐ろしい結果も否めないでしょう…。

まとめ

特に日本では蚊帳の外レベルで興味を持たれる事が少ない折りたたみスマホ、懸念事項が多すぎるが故に比較的疑り深く周りと歩調を合わせがちな日本人にとっては興味を惹かれないどころか地雷案件のように見えているのかも知れません。

新しいもの好きのアメリカでもこの結果ですから、以前に言われていた「スマホ元年」はまだまだ先になる(あるいは来ない)可能性が非常に高いですし、ある程度折りたたみスマホのノウハウが業界的に固まるまでは一般にウケる商品にはならなそうです。

参考:PCMAG

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