コロナウィルスを巡る虚偽の情報に注意、FacebookやTwitterも対策へ乗り出す

コロナウィルスの感染範囲は徐々に広がっていき、先日WHOもついに「緊急事態宣言」を出しました。
そして残念なことに、感染の拡大に伴い、新型のコロナウイルスについてSNSを中心に虚偽の情報が出回り始めており注意が必要です。
コロナウィルスを巡るデマが拡散、対策は?
もうすぐ感染者は1万人を超えると言われている新型のコロナウィルスですが、そのような混乱に乗じてデマを流すサイトも増え始めています。
単に間違って伝えているだけならまだましですが、中には悪意ある人がアクセス稼ぎのための悪質な嘘も発信しており、ますます混乱を引き起こす可能性があります。
例えば、死人が確認されていない地域でコロナウイルスによる死者が出たと報じるまとめサイトや、「酢がウイルスに効果的である」や「塩水でうがいするとよい」など根拠の不明な情報も散見されます。
また、一部では裏でアメリカ政府が関与しているといった意見や生物兵器という陰謀論まで飛び出す始末です。
Facebookは異例の対応へ
こうした状況の中でFacebookも対策へ乗り出しました。
同社は、ウイルスに関するコンテンツに「虚偽の主張、あるいは国際的な保健機関や地元の衛生当局が警告を与えているような陰謀説」が含まれている場合、積極的に投稿を削除していくと説明しました。
これまでFacebookは偽の情報に対して広告の制限や、検索の制限をかけるに止まっていることを踏まえれば今回の対応はかなり異例とも言えます。
Twitterでは信頼できる情報を優先表示
また、FacebookだけでなくTwitter社も対策に乗り出しています。
Twitterでは、「信頼できる情報」を優先的に表示するようにした機能が実装されました。
私たちは特に公衆衛生に関する分野において、信頼できる情報に皆さんがアクセスできるようにしたいと考えています。
— Twitter Japan (@TwitterJP) January 30, 2020
新型 #コロナウイルス に関する用語が検索された際には各国の保健当局の情報が提供されるよう世界中で検索表示を設定しました。 pic.twitter.com/dAqE8Egphk
これは、ユーザーが「#コロナウイルス」と検索したときなどに、厚生労働省などへのリンクを表示することで誤った情報の拡散や不用意な混乱を抑える狙いがあります。
皆さんも、信頼のあるソースのみを信用し、Twitter上のデマに惑わされないように注意してください。
また、厚生労働省が新型コロナウイルスに関する情報をまとめたサイトはこちらから確認できます。