Appleが画面埋め込み型指紋認証の特許を取得 次期iPhoneへのTouch ID搭載が現実的に

Appleが新たに画面埋め込み型のTouch ID(指紋認証)に関する特許を取得しました。
2020年に発売されるiPhoneにはFace ID(顔認証)と画面に埋め込まれたTouch IDの両方が搭載されるという噂も出ていましたが、これがだいぶ現実的なものになってきました。
埋め込み型のTouch ID技術に関する特許が認可される
Appleは今年の三月に、画面の下に埋め込むための新たな指紋認証(Touch ID)に関する技術の特許を申請していました。
そして本日、米国特許商標庁は関連する特許を正式に認可しました。
従来の静電容量方式ではなく、光学式を使って指紋の認証を行うようです。
この変更によって、これまではできなかった「画面の下に埋め込まれたTouch ID」が実現できるようになるはずです。
また、特許資料の中でもOLEDディスプレイに触れており、iPhoneにこの新しい指紋認証技術を使うことが示唆されています。
新型MacBook Proではすでに光学式を採用
また、今年の11月に発売されたばかりの新型MacBook Proではすでに光学式のTouch IDを採用していることが判明しています。
つまり、Appleはすでに光学式のTouch IDに必要な技術を実用レベルにまで開発しており、iPhoneに埋め込む準備段階にまできているのではと推測されます。
もしもこれが成功すれば、いずれはApple Watchにも採用されるでしょう。
現時点ではApple Watchは(HomePodなどを除き)唯一生体認証を搭載していないデバイスであるため、この技術は一つのブレイクスルーになるかもしれません。
まとめ
Face IDは高速で、特定のアクションを必要としないため便利であることは間違いありませんが、マスク着用などの要因で精度が大きく左右されるなどの問題もあり、Touch IDを指示する声もたくさんあります。
そのため、Appleは、2020年に発売するiPhoneでFace IDを採用するか、Touch IDに置き換えるか、あるいは両方の形式の認証を採用するのか注目が集まっています。
今回の特許が取得されたからと言って必ずしも次のiPhoneに採用されるわけではありませんが、少なくともAppleがTouch IDを諦めておらず、開発を続けているということが分かったという点ではプラスに捉えられそうです。