iPhoneの完全ワイヤレス化はまずい?7つの致命的な問題点

iPhoneが2021年モデルからLightningコネクタを廃止し、完全にワイヤレスのスマホとなるといった情報が業界で流れていますが、それは果たして正しい進化なのでしょうか?
完全なワイヤレス化と防水性能強化を喜ぶ声がある一方で、致命的な問題点があるのではないか、とSNSを始めインターネット上で議論になっているようです。
思った以上に問題の多い完全ワイヤレス
著名なアナリストらの情報によると、2021年に発売されるiPhoneには外部端子が一切ないモデルになるそうで、もしこれが本当ならiPhone 7発売時のイヤホンジャック撤廃時と同様の議論が巻き起こるでしょう。
結局イヤホンジャックは戻る事なく、一応Lightningコネクタから変換してイヤホンジャックを使える仕様にはなったのですが、今回はそのLightningコネクタすらなくなるという事で様々な意見が飛び交っています。
完全なワイヤレス化を歓迎する声がそこまで多くなく、実際にはLightningおよびその他の方法で物理的にiPhoneにアクセスできなくなる事にかなり懸念の声が上がっており、まとめてみると特に下記の7点が致命的な問題点だと言われています。
- リカバリーモードからの復元
- DFUモードからの復元
- PCへのバックアップ速度
- PCからのアップデート速度
- モバイルバッテリー
- 高速充電非対応
- CarPlay無線非対応
特にiPhoneに問題があった際に仕様するリカバリー/DFUモードからの復元については、現状母艦となるPCのiTunesと有線接続しなくてはならないため、完全ワイヤレスiPhoneをリリースするならこの2つのモードを無線で解除できるようにする必要があります。
同様に、PCで行なった方が早くて便利なバックアップとアップデートについても有線接続が条件なので、現状のままだとiCloudでのバックアップとWi-Fiを使ったアップデートになるワケですが、回線速度や処理速度、万一のエラーの事を考えても時間とリスクが多すぎますね。
また今や誰もが持ち歩くモバイルバッテリーも基本的に使用できなくなり、例えばモバイルバッテリー側にUSB接続のワイヤレス充電端子を買うとか、ワイヤレス充電に対応したモバイルバッテリーの発売を待つ必要性も出てきます。
さらにAndroidではすでにスタンダードになっているUSB-Cでの急速充電をiPhoneでは実現できず、完全ワイヤレスになればさらに充電速度や充電精度はLightningケーブル使用時よりも下がるでしょう。
ユーザー数は少なめですが車載システムのCarPlayは基本的に全て有線接続なので、車載側のCarPlayハードウェアが無線接続に対応しておかないと、車のオーディオやナビを丸っと取り替える事にもなり得ますね。
まとめ
もちろんAppleが無計画にiPhoneを完全ワイヤレス化するとは思えないのですが、これら7つの問題点はユーザーにとっても関心の高い致命的な問題点なので、これらが解決されるような完全ワイヤレスiPhoneに仕上げて欲しいですね。
特に…効果なモバイルバッテリーやCarPlay搭載車を買った人にとっては、楽観できるような問題ではないでしょう。