被害総額6億円以上!偽iPhone・iPadを使用した詐欺組織を指名手配へ

iPhoneやiPadの偽物は以前から出回っており、基本的に粗悪にできているので使ったことがある人なら一目で偽物だと判断できるものが多いのですが、最近の偽物の精度はApple Storeスタッフを騙せるレベルのようです。
先日、偽物のiPhoneやiPadを不正にApple Storeで保証交換する手法で正規品を手に入れるという組織的犯罪が明らかになったようです。
主犯格3人を指名手配へ
カリフォルニア州南部地区検事局は先日、中国からアメリカへ偽のiPhoneやiPadを密輸し、Apple Storeで初期不良を訴えて保証交換させ、それをアメリカ国外に密輸して販売している詐欺組織の指名手配を発表しました。
この組織は少なくともアメリカ国内外の14人で構成されており、すくなくとも1万台以上のiOSデバイスを不正にApple Storeで交換させていた事が明らかとなっています。
ネットニュースにあるような粗悪なiPhoneやiPadの偽物なら、実際にそれを手にするApple Storeスタッフが騙されて新品交換なんてするはずもないのですが、彼らを騙せるほどかなり精巧に作られているようで、このような大きな事件にまで拡大してしまったようです。
この偽物には未だに謎が多く、IMEIと呼ばれる国際移動体装置識別番号とシリアル番号を照らし合わせてみるとちゃんとペアが一致し、アメリカやカナダで正規購入され実際に使用されている端末と同じである事が判明しています。
ただし全ての端末がすべてIMEIとシリアルのペアが一致していたワケではないようで、そのミスから今回の事件がどんどん明らかにされていったそうです。
現在この組織の主犯格で中国へ逃亡したと思われる3人の顔写真と名前が公開されており、現在はFBIによって捜索が行われているとの事。
被害総額は少なくとも600万ドル(約6億円)とも言われており、かなり大規模の集団詐欺事件である事がわかりますね。
偽物の出どころやIMEIとシリアルのペアの情報源、実際の組織規模などはこれからFBIの捜査で順次明らかになっていくでしょう。
まとめ
現在判明しているメンバーはほとんど中国、韓国、ロシア、ベトナムで生まれアメリカで市民権を受けた人間で、他に純粋なアメリカ人が2人、永住権を獲得している人間が2人いる事がわかっており、ほとんどがアジア系で組織されている事がわかります。
最低でも14人との事でしたが、もしかしたらとんでもなく大きな組織による詐欺事件である可能性も高く、ニュースの続報にかなり注目が集まっています。