楽天モバイルの5G展開に暗雲、無料ユーザーが1日1GBデータ使うことで大赤字の可能性
今後、正式にキャリアとなる楽天モバイルは10月に5000名を対象として「無料サポーターズプログラム」を開始しました。
このプログラムは0円で無制限でデータが使い放題になるというものです。
5000名のユーザーの利用内容から大赤字になる可能性が見えてきましたよ。
5Gになると1日1GBも使う可能性がある
アメリカや韓国では5Gサービスの展開は既にスタートしています。月額は6000円〜8000円程度で無制限のデータ利用が可能となっています。
楽天モバイルは5Gを前提としたキャリアとしてスタートする訳ですが、「無料サポーターズプログラム」に参加したユーザーは何と平均で1日1GBも使っていることが明らかになったのです。
楽天が独自のインフラが日本全国で整っていれば問題ないのですが、新規参入することもあり自社回線が使えるのは一部の都市に限定されています。
つまり自社回線が使えない場所では他社回線のローミングが必要となります。そのため楽天モバイルは自社の基地局の範囲外の場所ではau網を使う契約となっています。
もちろん無料ではありません。1ユーザー1GBのローミング費用は約465円となっており、決して安くはないです。つまりauのローミングでしか使えないユーザーの場合は月間で1万3950円もローミング費用がかかる訳です。これに加えて、「楽天モバイル単体の月額」もある訳ですから合計金額はすごいことになってしまいます。
この高額なローミングに対応すべく楽天モバイルは以下の選択肢4つの中から選ぶ必要がありそうです。
- 都市部限定で使い放題にして、auへのローミングは従量制(有料)にする
- ローミング費用を込み込みにして月額をかなり高くする
- インフラが整うまで楽天モバイルが数年間、巨額の赤字を耐える
- インフラがそこそこ整うまでキャリアとしてはスタートしない
実際には3の巨額の赤字を前提とするか、総務省のプレッシャーを耐え抜いて4のスタートの遅延しかないでしょう。
ドコモ、au、ソフトバンクに挑む楽天モバイルは相当の苦戦を強いられそうですね。
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