不正レビュー削除…じゃない!App Storeの不具合でアプリのレビューが2,200万件消失

過去にAppleはApp Storeの不正なレビュー、例えばプログラムを走らせて自動入力させたものや業者によるレビューを一斉削除した事があるのですが、今回はちょっと事情が異なるようです。
なんと大手の人気アプリなど300種類以上のアプリで、併せて2,200万件以上の一般レビューが消失する事件が発生したそうです。
全体の35%が消失する
アプリのレーティング情報などを取り扱うAppfiguresは先日、App Storeのレビューが2,200万件以上、ストア全体のおよそ35%にあたるレビューが突如消失したと発表しました。
App Storeは今年の7月で11周年を迎えており、単純計算で言えば3年分くらいのレビューが何らかの事情により一気に削除された事になります。
ここまで大規模なレビュー削除となると、Appleがアプリのレーティングを不正に底上げする不正レビューを一括削除したのでは?と思ってしまうのですが、Appfiguresの調べによるとレビューは満遍なく削除されており、一般・不正問わずレビューが削除されている事がわかりました。
レビュー総数と評価スコアはストアランキングに反映し、そのままダウンロードしてもらいやすくなる傾向にありますから、アプリ開発者にとっては利益の次に追い求めなくてはならない数値と言えます。
レビューが消失したアプリには個人開発のものからGoogleなどが手がけるもの、HuluやDropBoxなどの人気アプリも含まれており、アプリをリリースしている彼らにとっては緊急事態だったでしょうね。
現地時間の29日にはレビューが復活し、Appleから正式に今回の件がApp Storeのバグによるものだとは明らかになっているのですが、その詳細や原因は明らかにされていません。
Appleの説明によれば、App Storeのメンテナンス時に何らかのバグが発生し一時的に消失したとの事で、もしかしたら今後もこのような現象が起こる可能性は十分考えられるでしょう。
レビュー内容や評価はアプリをダウンロードするかしないかの重要な要素ですから、Appleには今後こうした事件が起こらないよう努めて欲しいですね。
まとめ
日本人は特にレビューでアプリの良し悪しを判断する傾向にあると言われているので、今回の件でもし失われたレビューが復活していなければストアの売り上げ自体に大きな影響が出ていたかも知れませんね。
Appleから詳細が語られない以上これ以上追求したりする事はできないのですが、実は昨年にも同様の現象があったらしく、Appleが実施しているメンテナンスそのものに問題があるのかも知れません。