Apple-1コンピュータが1.9億円以上で売りに、なぜそんなに高額?

アップルの初代コンピュータApple-1が $1,750,000 (約1.9億円) の値段でネット上に売り出されました。
これはApple-1の相場から考えればかなりの高額になっていますが、価格がこれほどまでに高騰している理由は、木材で覆われているそのユニークな見た目ではなくその保存状態にあるようです。
相場の数倍以上の価格がつけられたApple-1
Apple-1(アップル-ワン)は、アップルが一番初めに製作し販売したマイクロコンピュータであり、アップル好きの間では一つのお宝アイテムになっています。
毎年、数台はオークションなどにかけられていますが、通常価格は3千万円から6千万円で売り出されています。
当然、今となっては入手困難なためプレミアム価格がついているのですが、今回のように2億円近い値段がつけられるのはかなりの異例と言えそうです。
なぜ、所有者はそれほどまでの強気な価格を提示しているのでしょうか?
保存状態が極めて良好
価格の根拠として挙げられているのは、極めて良好な保存状態です。
売り手側は、ここまで完璧な状態でApple-1を保護しているユーザーは他にいないと言い切り、1978年から入念に保存していたと説明しています。
例えば、スティーブ・ジョブズ氏が推奨していたSonyのTV-115と呼ばれるビデオ変調機や、最初に付属してたオリジナルの電源装置も含まれているそうです。
さらに、今年の夏には第三者の客観的な評価も入れるために、Apple-1のエキスパートと呼ばれているCorey Cohen氏に鑑定を依頼しています。
同氏は、かなり詳細な鑑定結果を出していますが、確かにかなり完璧に近い状態であることがうかがえます。
つまり、「ほぼ完璧に近い」状態で保存されているこのApple-1にはそれほどの価値があると売り手が判断した結果、このようなとてつもない金額になったというわけです。
以上のような経緯から、売り手は1.9億円以上の価値があると主張していますが、果たして買い手は現れるのでしょうか。
ちなみに、執筆時点では購入者はいませんが、100人近くの人がウォッチリストに追加するなど注目されているのは間違いないようです。