画面埋め込み型指紋認証には問題がある?Galaxy S10の指紋認証がほぼ機能していない

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by メカ村

以前からiPhone搭載が望まれるものの未だ実装されない画面埋め込み型指紋認証、もしかしたら技術的な問題があってAppleはあえて搭載を見送っているのかも知れません。

SAMSUNGのフラグシップモデルであるGalaxy S10には画面埋め込み型指紋認証が搭載されているのですが、ある方法で簡単に回避できてしまうとしてニュースになっています。

画面の保護シールが指紋認証の精度をガバガバにする

今年3月、SAMSUNGはスマホの革命的な機能として画面埋め込み型指紋認証である「超音波指紋認証」を発表し、フラグシップモデルであるGalaxy S10/S10+へ搭載し発売しました。

しかし先日、この「超音波指紋認証」に大きな欠陥がある事が一般のイギリス人女性、リサ・ニールソンさんによって明らかになりました。

彼女はGalaxy S10を購入し2.70ユーロ(約326円)の画面保護シールを貼り、右親指の指紋を端末に登録したそうです。

ところが、登録していないはずの左親指でも画面ロックが外せてしまう事に気づいた彼女は、本当に超音波指紋認証が機能しているかどうか確かめるために夫の両親指でもロック解除できるか検証し、夫の両親指でも解除できてしまう事を確認し、他の親戚の指でも確認を取ったそうです。

SAMSUNG側の説明によると、公式対応していない画面保護シールを貼ると超音波指紋認証が正常に動作せず、今回の件のように誰のどの指でも画面ロックを解除できるようになってしまうとの事。

これについてはソフトウェアアップデートで対応すると話しているそうですが、超音波指紋認証が非対応の画面保護シールによって阻害されているワケで、ソフトウェアアップデートで対応し切れるのか疑問が残ります。

超音波指紋認証はその名の通り、超音波を利用して指紋を三次元的に取得するシステムですから、画面の上に別の保護層やゲル層が増えれば超音波が正常に利用できない事もう頷けます。

はたしてSAMSUNGは、本当にソフトウェアアップデートだけでこの問題をクリアできるようになるのでしょうか?

まとめ

こうした問題を把握している関係で、Appleはあえて画面埋め込み型のTouch IDをiPhoneなどに搭載せず、新規格としてFace IDを開発・搭載したのかも知れませんね。

iPhoneへの画面埋め込み型Touch IDの搭載は今も多くの人に望まれている機能ですが、このような事件を見ると搭載されていなくて良かった、とも思えてしまいますね。

参考:BBC

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