カリフォルニアの病院でApple Watch正式採用の動き、医療の世界が変わるかも?

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by メカ村

世界で現在一番シェアの高いスマートウォッチであるApple Watch。その医療的な特性もあって稀に使用者の生命の危機を救ったという話も聞きます。

Apple Watchの機能面については以前から医療従事者や専門家らに注目されていたのですが、この度カリフォルニアの病院でApple Watchを正式採用する動きがあったようです。

医師会主導でApple Watchを正式採用へ

カリフォルニアの医師会とも呼べるParadise Medical Groupは先日、Apple Watchを医療用器具のように患者に装着するプロジェクトを明らかにしました。

このプロジェクトにはblue shieldca財団、ヘルスケア企業のAltais社とNotable Health社が共同で専用アプリを開発しており、装着している患者から人間の意見を介さない健康情報を記録・保持できるようにするとの事。

医師が診断を誤る事もありますし、患者が分かりにくかったり間違った情報を提供する可能性もありますから、機械的に収集された正確な健康情報を得られるようになるというのは、医師にとっても患者にとってもシームレスでより正確な治療を選択できるようになる可能性が高いです。

また患者の容態の変化にも常に対応できるようになるので、万一の事態でも速やかな対処や処置ができるようなるというメリットもあります。

基本的にはデジタルカルテ代わり、Apple Watch単体で何かしら特殊な処置などができるようになる技術ではないのですが、医療従事者向けの病状を判断するための専門情報を得られるようになるのはかなり大きな変化でしょう。

まだどこの病院で採用するといった情報は公開されていませんが、医師会とも呼べる機関が主導で行っている動きですから、もしかしたらカリフォルニアのほとんどの病院で採用する事になるのかも知れませんね。

これまでに個人病院や医療関係の専門家がApple Watchを採用する事は少なからずありましたが、こうした大きな組織が正式に採用を始めるというのは医療業界的に大きな変化と言えますね。

プレスリリースを見る限りデメリットもほぼほぼ無いようですから、これから世界中の医療関連機関がApple Watchを医療器具として採用する動きを見せるかも知れません。

まとめ

あくまで情報収集のためと緊急時の為の機器としての採用ですが、これまでにほとんど前例の無いことですから世界中の専門家らがこの情報と続報に注目しています。

Apple Watchを装着していると安くなる生命保険なんかもありますから、日本もいずれ医療機器としてや保険など生命に関わる事業にどんどん食い込んでいくのかも知れません。

参考:appleinsider

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