Appleが作れなかったAirPowerを他の企業が実現、11月より予約開始

Appleはたくさんの革新的な商品を世に送り出してきましたが、その一方で失敗し世間から隠された製品もたくさんあります。最近だと、AirPowerが記憶に新しいのではないでしょうか。
Appleの基準を満たすことができず、発表はされても発売されることがなかったこの製品ですが、アメリカのNOMADという企業が似たような製品の開発に成功したと発表しました。
Base Station ProはAirPowerと同じく三台まで同時充電可能
Nomadはカリフォルニア州のサンタバーバラに本社をおくアクセサリー会社です。
今回Nomadが発表したのはBase Station Proという名前のワイヤレス充電器で、三台まで(2台のスマホとAirPodsなどの小型アクセサリ1台)の同時充電が可能になっています。
NomadがBase Station Proのために採用したAira Free Powerテクノロジーには様々なブレイクスルーがあります。
例えば、迅速なデバイスの検出と、高精度な電力供給のためのアルゴリズム。さらに、複数の端末を同時に充電している時は各デバイスの電力を個別に調整し最適化する機能も用意されています。
そして、何よりも多くの企業が実現に苦戦していた充電マットの表面上を自由に動かし、マット上どの場所でも充電ができるようになっています。
AirPowerのように、どの向きどの場所でも充電可能
Base Station Proは1つのシームレスな表面をした充電マットですが、その中には18個ものコイル基盤が埋め込まれています。
それらのコイルが独自のアルゴリズムによって制御されており、マットに置かれたデバイスを特定し電力を供給します。
つまり、充電マットの上であればスマホをどの向き、どの場所に置くのも自由というわけです。
充電器の最大電力は5Wとなっており、急速充電とは言えませんが、それでも一般のユーザーにとっては十分な能力でしょう。
予約は11月中に、ただし値段は未公表
現時点ではBase Station Proの予約は受け付けていませんが、11月中には始まると発表されています。
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気になる販売価格ですが、これについての発表はまだ行われておらず、11月の予約開始のタイミングで公表されるとみられています。
AirPowerも発売されれば1万6千円ほどになると言われていたため、価格次第では購入者が殺到することも考えられそうです。