Appleの株価が史上最高値を記録、時価総額も再び1兆ドル超え!iPhone11の好調が後押しか

現地時間11日の米国株式市場で、Appleの株価が234ドルを記録し史上最高値を更新しました。
9月に発売された3種類のiPhoneの売り上げが好調な点が株価を牽引していると思われます。
アップル株が一年ぶりに史上最高値を更新
新しく登場したiPhone11/Pro/Pro Maxはどれも好調な売り上げを維持しており、特にiPhone11はその勢いが衰えず増産も指示されました。
これらのニュースを受け、Apple株は今年初の上昇率4割越えを達成し、実に一年ぶりに最高値を記録しました。
これにより、Appleの株価は一時237.64ドル(過去最高値は233.47ドル)まで上がり、時価総額は1兆ドル(約108兆円)超えとなりました。
これは、アマゾンの時価総額(約8500億ドル)を大幅に上回り、マイクロソフトの約1兆600億ドルに大きく近づきました。(ちなみに、日本の国家予算はおおよそ300兆円となっています。)
また、アメリカの証券会社ウェドブッシュのアナリストであるダニエル・アイブス氏はAppleの目標株価を265ドルとしました。
仮にこれが実現されればAppleの時価総額は1.1兆ドルを超えるため、マイクロソフトを抜いて世界一の企業になるでしょう。
積極的な新サービスや米中の閣僚級協議も追い風か
アナリスト達がこのように楽観的に見ているのは、iPhoneの成功だけが理由ではないようです。
一つは、Appleが最近になって力を入れ始めている新サービスの開拓。例えば、ゲーム配信サービスApple Arcadeの登場や、動画配信サービスApple TV+に対する期待が投資家たちにとっての買い材料となったようです。
他にも、Appleは収益や生産の面で中国への依存度が高いため、米中協議の進展が見られている点も投資家達へ安心感を与え買いに繋がっているようです。
トランプ大統領の方針により一部の工場がアメリカへ移転していますが、多くの部品調達は未だ中国で行われており、利益の3割近くも中国で得ていると言われています。
10日から始まった米中の閣僚級協議が部分的にでも合意すればこのまま追い風となる一方で、結果次第では株価へのマイナスの影響も十分考えられるため、しばらくは予断を許さない状況となりそうです。